九州ツーリング六日目 指宿〜開門岳〜鹿児島〜

明日〜明後日は九州は全般に雨。 指宿に沈殿しようかとオーナーさんと相談すると、奄美地方は晴れるとか! よし、奄美大島を訪問することにしよう。 今日は開聞岳を見て鹿児島だ。フェリーの就航時刻は18:00なので十分時間がある。 9時過ぎに宿を出発。コンビニでサンドイッチの朝食を取っていると、再度バッグを支える金具のネジが飛んでしまっているではないか! 危ない危ない。 ナビでホームセンターを探すとすぐ隣にあるではないか! ラッキー。 ホームセンターでボルトとナットを購入し修理を行う。

長崎鼻に近づくと開聞岳が大きく見える。 裾野には芋畑が広がり、牧歌的な眺めが気持ちを柔らかくしてくれる。 開聞岳が一番きれいに見えるという番所鼻到着は11時。 ちょっと遅くなってしまった。 確かにここは開聞岳が美しいところだが、霞んでいるのが残念だ。

少し足を上げて鹿児島に向かう。 鹿児島でトンとろラーメンを食べよう!! 少しだけ遠回りをして以前訪問した知覧特攻記念館前を走る。ここから海岸線に出ると桜島が美しい。 開聞岳の何倍も大きなことが分かる。 鹿児島が近づくと道は広くなるが混雑も激しく、思うように距離が伸びない。
あれ? 目が痛いがなぜ??と思ったら桜島の火山灰だ。 すぐにシールドを下ろして走るが灰が舞い込んでくる。 これは辛い。 鹿児島の人は大変だ。

トンとろラーメン到着は1時前。 餃子と一緒に美味しく頂きました。 ここのラーメンは少々高いが確かにうまい! 

そこから温泉を探す。 城山の上にあるとグーグルが示すので行ってみると高級ホテルの浴場で、なんと2500円!! 考えられない! 逃げ出すようにそこをあとにして、少し下ったところの長寿泉に入ることにする。ここは逆に破格の300円。 タブレットとマビックの充電器を用意し、許可を頂いてコンセントをお借りし充電も行う。 床に座って体を洗う別府方式も珍しかったが、ここでは椅子の上に全員個人が用意したマットを敷いている。 不思議な光景だ。 時間もあるので充電が終わるまでゆっくり椅子に座って本を読む。
温泉を出ると何やら不思議な人に声を掛けられて、ここよりいいい温泉を紹介するとか!? 俺のスクーターについてこいとのこと。 その後、ラーメン屋を紹介するとか何とかで1時間近く市中引き回しの刑だ。 (T_T) やばい! 洗濯の時間が無くなってしまいそうだ! コインランドリーで洗濯をして今晩の弁当を買って港に着いたのが5時35分。 もうバイクの受付も終わって船内で手続きをして欲しいとのこと。 慌ててコンテナ搬送の合間を抜けて船内に滑り込む。 ギリギリセーフ!

船内の二等席は指定席となっていたが、空いていたのでふたり分のスペースがあり非常に楽だ。 隣の方が奄美大島で国産のコーヒーを作っているところに研修に行くとのことで、コーヒーの熱いお話を聞かせて頂く。 船内の食事は6〜800円とリーズナブル。 これなら弁当を買わなければよかった。 トイレもウォシュレットだし発泡酒もコンビニ並みに安い。 お風呂はないがシャワーがある。 なかなか快適ではないか!

今日の走行距離 88km

九州ツーリング五日目 宮崎の栄松〜佐多岬〜指宿

夜が早かったので4時に目が覚める。 トイレに行くと空は満天の星ではないか! ポラリエを出して天体撮影の準備をしているとあっという間に雲がかかって星が消えてしまう。(T_T) 仕方がない、片付けるか・・・ 寝袋、テントなどを片付けて朝食を取り歯磨き洗顔。 7時にテン場をあとにする。 都井岬はあきらめて迂回路を通り串間に出る。 串間のコンビニで内之浦JAXAの基地があると聞き、そちらに向かうことにする。 途中、波見の橋を渡った直後、地図で道を確認していた時にバイクに跨ったまま落とした手袋を拾おうとしてバランスを崩し立ちごけ!! エイプでこけるとは情けない・・・  しかし道は楽しい。 眺めはいいしカーブも気持ちいい。
9時半に内之浦宇宙空間観測所に到着。 無料で見学できるそうだ。 中は急坂の連続でバイクにはつらい。 40m近くあるパラボラアンテナが迫力でせまってくる。 残念ながら発射準備中のため発射場には入れなかったが、丘の上から見学する。 展示場では有名なペンシルロケットも見ることができて大満足。

ここからまずは根占を抜けて最南端の佐多岬に向かう。 山道を越えて根占に着くとまだ12時前。 コインランドリーを探して洗濯物をセットして昼食だ。 温泉の中にあるレストランで「根占黄金カンバチ丼」を食べる。 ものすごい量で大迫力の丼だ。 メニューの写真の2倍はすごい! これを食べたら洗濯物を回収して佐多岬だ。

根占を出てすぐに海岸線から開聞岳が見える。 本当に富士山のように美しい。 1時間ほど快走路を走るとゴールだ。 ただし、現在佐多岬周辺は公園を新設中で先端までは行くことができない。 風も強くマビックを飛ばすこともできなかった。 残念! 取り合えず写真だけを撮って根占までUターンする。 5時のフェリーまで時間があるので指宿のライダーハウスに予約を入れて根占温泉だ! やっぱり温泉最高!!


指宿のライダーズハウスは、フェリーを降りて5分ぐらい。 バイク好きのオーナーさんが屋根付き駐車場を用意してくれているのがうれしい。 しかし、荷物でいっぱいで座布団を敷いて走っているフラリーマンを見て、目が笑っていないオーナーさん!? かなりフラリーマンが怪しく見えたようだ。⦅実際怪しいから仕方がないなぁ。(笑)⦆ 建物も新しく部屋も掃除が行き届いて最高!! しかも近くの居酒屋さんは刺身3人前盛り500円と衝撃価格!! 一杯飲んでいい気分で帰ると、オーナーさんが秘蔵の焼酎を御馳走してくれる。 話も弾み楽しい夜が次第に更けていく。

今日の走行距離 172km

九州ツーリング四日目 高千穂〜宮崎の栄松


雨も上がり、昨日買ったいなりずしを食べて7時過ぎに出発。 今日はうまくいけば鹿児島まで出たい。
宿を出ると棚田が広がる道を下る。街に出る前に国道216号線に乗り雲海橋、星雲橋など見事な眺めの橋を渡りながら更に下る。 道は広く車も少ないので軽快に走ることができる。 延岡に入る手前、蔵田からは自動車専用道路となるため県道20号から国道388号経由でショートカットして中須に出る。 この道は一部一車線の狭い道もあるが川沿いのきれいな眺めを見せてくれる。 こういう道を走れるのが原チャリのいいところだ。 中須からは10号に乗って宮崎へ。 宮崎からは220号に乗り換えて日南フェニックスロードに入る。 11時過ぎにいるか岬でバイクを止めて有名な鬼の洗濯板を見おろす。 どよっと曇った中、引き潮に現れた岩肌は本当に巨人の洗濯板のようだ。 しかし木が伸びすぎて展望が悪いではないか!! ということでマビックの登場だ。

いるか岬を後にして昼食予定の鵜戸岬にある南光に向かう。 この南光、イセエビの穴場で絶品だそうだ。 ところが、30分も走ると路面が濡れている。 雲が低い。 これは危ないかも!?と思ったら降り始めてしまった。 段々強くなってきてもう雨具なしでは走れない、というところで鵜戸神社の休憩所に逃げ込むことに成功。 ここで雨宿りをして雨が止んだら南光に行くか・・・ それにしてもこの神社、中国人の観光客で溢れている! 中国人がベンチを埋め尽くして座るのもままならない。 なぜだろう?と掃除のおばちゃんに聞いてみたら、中国からの大型客船が近くの港に着いたらしい。 中国人、恐るべし!
30分ほど待ったが雨は止みそうにない。 歩けない距離ではないので傘を出して南光に向かう。 途中階段を見つけてショートカットできるかも、と思いそちらに向かうとなんと南光の真横ではないか。 ラッキー! 店は満席でしばらく待ってから席に着く。 並、大、特大があったが、当然注文は特大だ! うまいのなんのって最高の贅沢だぁ〜〜!! \(^o^)/  ただしノンアルコールビールがちょっと悲しい・・・ 

贅沢なお昼が終わるともう2時半だ。 雨も止んで宿探しだ。 途中に温泉もあるし都井岬まで出ようかと思たが、栄松で全面通行止めの看板が出ているではないか! 仕方がないので栄松ビーチのキャンプ場に目的地を変更だ。 コンビニで既に夕飯は買ってあるので問題ない。 5分も走るときれいなキャンプ場に到着。 しかし夏しかオープンしていないようで人の気配もない。 申し訳ないが軒をお借りすることにした。 水もコンセントも、建物の軒もあるので快適だ。 水だがシャワーもある。 日が暮れて寒くなる前にシャワーを浴びてビールで乾杯だ!! 

今日の走行距離 202km

九州ツーリング三日目 高千穂

今日は一日雨の予報。 バイクは車庫入れしたまま歩いて天岩戸へ行こう。 朝ゆっくり起きてTVを見ながら各種バッテリーの充電を行う。 朝食は昨晩のお弁当の残りの残りだ。(^_^; 10時ごろ宿を出て天岩戸神社に向かうと4人のグループが案内の方から説明を受けている。 声をお掛けして一緒に案内をしていただくことになった。 
天鈿女命(あめのうずめのみこと)様が招霊(おがたま)の木の枝を手に持ち舞をされた時の招霊の木、最も原木に近い品種の銀杏の木、国歌君が代によまれているさざれ石、など、個人で歩いていたら知ることのできなかった面白い、貴重なお話を聞かせて頂いた。
ご一緒させて頂いたグループの方は、沖縄の俳句愛好家の方々で、道も険しく、雨も降っていたので最高齢の88歳の方の手をお引きしながら天安河原に向かう。 天安河原に到着したときに、その風景を見て驚いた。 あ〜! ここに来たことがある!! なんと38年前、原付で九州〜沖縄旅行をしたときに、ここに立ち寄っていたのだ。 全くもって忘れていたので大感動! ここには賽の河原のように旅行客が石を積んでいるが、これは間違いでよろしくないとのこと。 ここは賽の河原ではなく天安河原。 しかも賽の河原は仏教で、ここは神道なので全く違うのだ。 でも、38年前にフラリーマンも石を積んでしまったのであった。 (x_x)☆\(ーー; ビシ!!

俳句の皆さんはここから車で高千穂峡に向かうそうだが、車に乗れるので一緒に回ろうとのご親切なお言葉頂いた。 お言葉に甘えて高千穂峡高千穂神社にご一緒させて頂くことになった。 高千穂神社では神社と七五三の由来や、鉄製の狛犬のお話をお聞きし、夫婦杉をおばあさんと一緒に3回まわる。 これで縁結び、家内安全、子孫繁栄のお願いがかなうかな? 高千穂峡は38年前に比べてきれいに整備され、立派な公園になっていた。 それだけに安全対策がなされていて、昔のように突き出した岩の上に立って記念撮影という訳にはいかないようだ。


お昼過ぎ、ここで皆さんとはお別れだ。 福岡に戻って飛行機で沖縄に向かわれるそうだ。 親切にも案内の方がここから天岩戸神社まで送ってくださった。 本当に皆さん、ありがとうございました! 
お昼は、おしゃれなカフェのデッキで、地ビールを飲みながら高千穂牛ドッグ〜〜!! うま〜〜い!! これはうまい。 ビールに最高ではないか。 勢いがついてチキン南蛮ドッグもいってみる。 これもうま〜〜い!! 食いすぎて晩飯がはいらないなぁ。 ということで、カフェで夕方まで本を読みながらビールを飲んだフラリーマンであった。 (x_x)☆\(ーー; ビシ!!

今日の走行距離 0km

九州ツーリング二日目 別府〜由布院〜阿蘇〜高千穂

このコース辺りで九州を周ろうかな、ぐらいの予定で大分に上陸したフラリーマン。 今日の方向は阿蘇方面。 まずは由布院に向かう。 大分〜由布院を結ぶ県道11号線は景色が良くて道もきれいな快走路で有名だが、熊本地震で被害が出てネットでは通行止めとの書き込みがある。 通行止めだったらどうしよう!? と思いつつ、気持ちよく上りのカーブを走り抜ける。 城島高原まで来ると由布岳がきれいに見える! 通行止めの看板もないのでそのまま下りに入る。 草原の中を気持ちよく翔ける。 噂以上に気持ちのいい道だ!! しかし一休みしようと思っていた狭霧台展望台は地震の被害で閉鎖中。 (T_T) 仕方がないので少し戻って空き地でコンビニサンドの朝食だ。

由布院はかつての清里のようで、フラリーマンのような出で立ちでは完全に浮いてしまったのであった。 逃げるように由布院をあとにして、やまなみハイウェイに入る。 30分も走ると九重の朝日台展望台に出る。広い高原に九重連山が眩しい。

九重を過ぎても快走路は続き、気持ちよく走っていると気がつけば阿蘇に入っているではないか。 ここからやまなみハイウェイを離れて阿蘇外輪山の大観峰に向かう。 この道も気持ちがいい! 全く北海道に負けていないではないか!! 

大観峰ではお昼代わりに馬肉ミンチカツと黒豚ソーセージを食べる。 うま〜〜い!!ってほどではなく、普通のコンビニ程度の味ではあったが・・・ 素晴らしい景色にMAVICを出したかったが、あまりに風が強すぎて出すことができない。 残念!!

阿蘇駅前からパノラマラインに入り米塚のビューポイントに到着。 ここでMAVICを取り出して撮影を行うことにする。 まずは風の様子を確認するために軽くテスト飛行を行い本番だ。 まだ慣れないので慎重に飛ばす。 撮影終了後、MAVICを片付けているとカメラのフードがない!? なんでやねん!! どうもフライト中に落下させてしまったようだ。 1000円がパーだぁ。(T_T)

ここから阿蘇のロープウェイを掠めて、高千穂を目指す。 しかし、熊本地震の傷跡で111号線はロープウェイまで。 しかもエスケープの298号線まで通行止めだった。 仕方なく阿蘇駅まで引き返してから高千穂に向かう。高千穂への道は眺めはないが道もよく、気持ちよく走ることができる。ところが高千穂到着直前に雨が降り出す。 小雨だが止みそうにない。 すぐにタブレットで安宿をチェックし天の岩戸のゲストハウスに向かうことにする。 

ゲストハウスはシーズンオフで空いていたため、六畳の和室貸し切りでOK! 車庫もあって、TVもお風呂も付いて2000円は安い! しかも日曜日で前の食堂がお休みという事で困っていたら、「今日子供の運動会で余ったお弁当で良ければ食べてください。」とのありがたいお言葉!! 感激の宿だ〜〜〜!! 明日も雨なので連泊決定!


今日の走行距離 197km

九州ツーリング初日 徳島〜別府

数日天気が続きそうということで以前から計画していた九州ツーリングの開始だ。

前回の北海道ツーリングで困った荷物の重量バランスと雨天走行の対策を行っている。 リアにボックスを取り付けてそのサイドに低重心のサイドバックを取り付ける。 リアヘビーにならないようにフロントキャリアを設けてカメラ三脚や椅子などの重いものを取り付けた。 ボックス、サイドバッグ、フロントバッグの全てが防水だ。 貴重品入れのデイパックとタンクバッグだけが防水ではないため、雨天時にはバックカバーを取り付ける。 ハンドルには風防も取り付けた。

朝は6時に起きて準備を行い朝食を取って9時過ぎに出発する。 今日は愛媛の佐田岬にある三崎のフェリー乗り場までの予定。 走り慣れた国道を軽快に飛ばし、池田、川之江を越えて西条に着いたのは12時半。 昔勤めていた会社は別の会社の看板がかかっていた。 (T_T)  もう少し走って懐かしい小松の豚太郎で味噌ラーメンを食べる。 高速道路ができてからこの豚太郎の前を走ることがなく、本当に久しぶりだ。

ここから松山、伊予を経由して長浜に入る。 長浜では例の怪しすぎる食堂を記念撮影。カントクとのツーリングを思い出して心で笑いながら走り出す。 有名な開閉橋を右手に綺麗な道を軽快に走る。 佐田岬のメロディーラインはやはり気持ちがいい! 土曜日ということもあってか交通量は意外に多い。 三崎のフェリー乗り場には4時20分に到着したが、フェリー出港の10分前とのことで慌てて切符を買い滑り込みで乗船だ。1時間10分の船旅は夕日の中、旅情を掻き立ててくれる。


フェリーの中では今夜の宿探しだ。 別府周辺にはいいキャンプ場や公園が少なく、別府の街中にあるゲストハウスに泊まることにする。 船から電話で宿泊の予約を入れる。 佐賀関に到着すると日は暮れて闇の中を別府までは37km走らなければならない。 7時前にやっとゲストハウス到着! 荷物を片付けて、ゲストハウスお勧めの温泉、不老泉に入ることにする。この温泉、200円と激安なのだが、洗面台も椅子もシャワーもない!? 温泉の床に座って、温泉のお湯を洗面器で汲んで体を洗ったあとの石鹸を流すようだ。 風呂場の床に座ったのは初めてだ。


温泉で疲れた体を癒やしたあとはビールだぁ〜!! 繁華街に繰り出して品のいいお店「3の浦」を見つける。 ここで馬刺し、鶏天、りゅうきゅう(刺し身のタマリ漬けみたいな!?)を注文してビールを一杯! その後は地酒の「ちえびじん」で乾杯だぁ〜〜!!

今日の走行距離 310km