突然の不幸

先週日曜日、ツイストさんが突然の不幸にみまわれてしまいました。 ツイストさんは普通にフライトを楽しんでいたのですが、エリア上空、高度2〜300mに上昇したところで背負ったエンジンから大きな音が出て、そのまま異常な振動を感じたのでエンジンを緊急停止させたそうです。
そのままエリアに着陸してエンジンを見てみると、片側のプ
ロペラ先端が折れて脱落していました。 しかし、トラブルはそれだけではありませんでした。 よくよく見てみると、

 ・プロペラ先端の破壊と脱落
 ・キャブのエアインテークマフラーの脱落
 ・マフラーの防震ゴムの破断
 ・マフラー取り付けボルトのと金具の湾曲
 ・メインフレームの溶接が1ヶ所破断

これは痛い!! エアインテークマフラーがなくなってしまったので原因の特定は難しいのですが、私の予想では、

 1)エアインテークマフラーが振動で脱落
 2)プロペラがエアインテークマフラーに激突
 3)プロペラがエアインテークを叩き落とす
 4)エアインテークマフラーとプロペラがマフラーに激突
 5)そのショックでマフラーの防震ゴムが断裂
 6)マフラーが脱落

というストーリーではないかと思っています。
ツイストさんはまめな方で、平日にエンジンのボルトやナットの締め直しなど点検はよく行っています。 今回のエアインテークマフラーもガードへの取り付けは紫外線に弱いインシュロックではなくワイヤーに変更していました。
ただ、2枚目の写真で解るようにエアインテークマフラーとキャブレターを繋ぐ蛇腹の軟性プラスチックの下部がゆがんでいます。 これは今回のトラブルの衝撃で変形したわけではありません。 この手の軟性プラスチックは1回の大きな衝撃では変形せず、長時間ストレスを与えるとこのような変形が現れます。
つまり、エアインテークマフラーと蛇腹の軟性プラスチックとの取り付けが不完全だった可能性があるということです。もしこの推測が正しければ、不完全なエアインテークマフラーの取り付けが原因で、今回のような大きなトラブルとなってしまったようです。
以前、私もキャブレターとマニホを繋ぐボルトが緩み、フライト中にエンジンが止まったことがありました。 これも普段のチェックから漏れていた所です。
今後、同じようなトラブルを防ぐためにも、点検リストの作成は必須ではないかと考えています。 構造が簡単なのでチェックポイントもそんなに多くはないでしょう。 よ〜〜し! がんばって点検リストを作るぞぉ!!
(追記)
その後、ツイストさんのエンジンをよく観察してみると、蛇腹の軟性プラスチックが振動による経時劣化で断裂していたことが解りました。