徳島川西遺跡の空撮

文化の森の近く、上八万町しらさぎ団地の北東側で、現在南環状線の工事に伴う遺跡の発掘調査が行われている。 この遺跡は、中世(鎌倉〜室町時代)の河川の護岸施設として、現在日本最古と思われるもので、全国的にも注目されているそうだ。
貴重な遺跡であることがわかったため、元々高架道路の橋脚工事によって発掘調査後破壊されてしまう運命だったのが、埋め戻して保存されることになったのだが、そのため、国土交通省の工事とは無縁になってしまったため、これ以上の予算が出ないことになってしまった。 埋め戻しに使う砂さえ買えないので、発掘で出た土をふるいにかけて、混ざりもののないきれいな土を自分たちで作っているような状態だそうだ。 もちろん発掘調査報告書は刊行されるが、通常は掲載されるはずの空撮写真も撮影の予算がないとのことで、撮影できる見込みがないらしい。
さてさて、考古学とは無縁のパラモータだが、ここで、我がPT吉野川の出番となった。 埋め戻しは7月7日からということで、梅雨の季節でもあるので今日が最後のチャンスだ。
6時半にシェフと二人でエリアに集合し、風が吹いていない中、燃料満タンで二人とも一発テイクオフ。 さすがPT吉野川のパワフルペアだ。 地表と同じく上空もほぼ無風でアクセル全開で遺跡に向かう。 遺跡上空までピュ〜〜っと飛んで行き撮影開始。 今日は霞が掛かって遠景が霞んでしまっている。 コントラスト調整を行うと霞んだ部分がくっきりするが、jpegだと256階調しかないため色飛びを起こしてしまう。 そこで今回は画質優先ということで連写を犠牲にしてRAW+jpegで撮影することにした。
撮影が終わりエリアに帰ろうとしたところ無線からあめご君の声が聞こえる。 仕事で近くまで来たので撮影状況を下から見物したいとのことだ。 到着まで10分ほどだと連絡が入ったので待ち時間で遺跡のビデオ撮影も行うことにした。 到着したあめご君の話では高度200mも上がっていると空の中ではキャノピーは凄く小さくてなかなか気がつかないほどらしい。 
(今日のフライト)
・07:08〜09:29 飛行時間02:21
トータル332回 298時間59分