中古のリアクションで墜落!?

朝一番で中古キャノピー、デューデックのリアクションを広げてフラリーマンは試乗を試みる。 布地の状態はデザイヤーよりややマシ程度。 ラインは数本交換されておりやや不安を感じる。 グランドハンドリングでの立ち上げは非常に重くK腹さんのリアクションと同じく翼端が潰れた状態で立ち上がってくる。 ラインバランスが崩れているようだ。 まぁ、古いリアクションで発生する一般な症状なので問題はないだろう。
グランドハンドリングでの立ち上げの重さを考慮して、風はあったが立ち上げはフロントでいつもより力を入れて走りだす。 お、重い!! ここをぐっとこらえてキャノピーを立ち上げようとしたが、上がりきらずに失敗。 二度目のトライでは、上がり切るまで力を抜かずAライザーも離さずに走る。 少し右に傾いたが走る方向を合わせてエンジン全開! エリアの中央付近でテイクオフ成功!! (^o^) ここでいつものようにキャノピーを見上げてラインに絡みなどがないことを確認しているとエリアを出たところで急に降下し始める!?? 何だ何だぁ〜〜!!! 高度は既に10m以上。 エンジンも軽快に回っている。 最初は吹き下ろしかと思ったが沈下が止まる様子もない。 前に進むと言うよりはエレベーターのように真下に落ちていく感じだ。 沈下速度は結構速く危険を感じるほどだ。 数秒後、もう上昇は出きないと判断しエンジンをアイドリングにして不時着を覚悟する。 そのままエリアの外の草むらの中に墜落。 この際に段差に右足を取られ捻挫してしまう。 プロペラも大きく割れて全損、フレームも歪んでしまう。 (T_T)
直ぐにクラブ員が駆けつけてくれて救助してもらう。 こういう場合、やはり仲間がいるのは心強い。 最初から最後までこの様子を見ていたおとうさんはによると、「10mぐらい上がったところで急に落ち始めて墜落した。 キャノピーは広がっていたし、エンジンも回っていたのに何が起こったか解らない。」とのことだ。 副長は墜落直前のフラリーマンを数秒だがビデオで撮影していた。 これを見るとキャノピーは綺麗に広がっているように見えるがノーブレークで沈下するシンフォニーぐらいの速度で落ちて行っているように見える。 後ろからの撮影なので真下に落ちたのかどうかは分からない。 普通吹き下ろしは地表近くでは弱くなるのでそのまま墜落することはない。 またフラリーマンには飛ぶと言うよりは真下に落ちるような感覚が残っており違和感を感じている。 どうもキャノピーに問題があるようだが理解出来ない。 ユニットが壊れた上、捻挫してしまったため再度検証のためにこのリアクションで飛べないのが残念だ。
この様子を聞いた大ベテランでありかつリアクションオーナーのK腹さんが危険を顧みず試乗してくれることになった。 キャノピーに問題があるかもしれないという事を念頭においてクロスでテイクオフする。 この辺は流石だ。 きれいにキャノピーを頭上にあげて前を向き、いつものようにエンジンを回して走り始める。 お手本のようにキャノピーはまっすぐ頭上にあり綺麗なテイクオフ。 ところが足が地面から離れてまもなくどうゆうことか、キャノピーの片翼が段々後ろに下がっていくように見える!? エンジン全開にもかかわらずそのまま失速するようにして墜落する。
K腹さんによるとエンジンを全開にするとキャノピーの左右のバランスが崩れているため片翼がエンジンについてこれず、後ろに下がってしまう。 キャノピーの片翼が後ろに下がると結果的に上を向いてしまい迎角が大きくなりすぎてディープストールに至り墜落するとのことだ。 K腹さんのエンジンは強力なSKY100なのでTOP80よりもその不具合が顕著に出てテイクオフ直後に失速したようだ。 この様子はビデオ撮影してあるので近く公開する。 このキャノピーはラインバランスが崩れすぎて非常に危険な状態となっている。
今回の事例の場合、フラリーマンは上昇しないのでエンジンをフルスロットルのままキープしてしまったが、エンジンを止めていれば迎角が小さくなり普通の滑空に戻って着陸できたと思われる。 沈下が止まらずフルスロットルをキープしたため益々キャノピーの片翼が上を向いて墜落したのが真相だ。 なるほど! これなら理屈が合う。 
今までフライトで転んで膝をすりむいたことはあるが今日は右足首を捻挫をしてしまい、全治1ヶ月・・・。(T_T) 明後日から横浜に出張というのに、いったいどうなる?? 歩けないフラリーマン!? (T_T)シクシク・・・。(後日、病院でレントゲンを撮ってもらったら剥離骨折でした・・・)
(今日のフライト)
・07:18〜07:19 飛行時間00:01
・本日フライト時間 00:01
トータル527回 440時間54分