捻挫のあとで・・・

最近、休日になると天気が崩れてなかなか飛ぶことが出きない上、飛んだと思ったら墜落して捻挫・・・。 (T_T) フライトに見放されたようなフラリーマンだった。
しかし! 今日は違う! 足の方も歩くには問題がないまで回復し、天気も上々。 朝、夜明け前の6時40分にエリアに入る。 空は真っ青でほとんど雲のない快晴!! エリアに着くと既にカントクがエンジンを下ろして待機している。 気温は3度とはく息が白い。 ホッカイロを手袋に仕込んで、カップうどんをお腹の中に入れて暖を取ってからテイクオフだ。 カントクは最近購入したスラストHPのSがぴったりはまったようで、気持ちいいぐらい軽快にキャノピーを立ち上げて飛んでゆく。 Mに比べて立ち上げが軽くテイクオフは軽快だ。
フラリーマンは、燃料満タン撮影機材満載、レスキュー+救命胴衣2着のフル装備で立ち上がる。 あ〜〜、重い・・・。 広げたキャノピーまで歩く間、右足に痛みを感じる。 まだちょっと無理があるかもしれないが「飛びたい!」という気持ちを抑えることが出きない。
問題のリアクションにもいいところはあった。 あの立ち上げの重さを体が覚えてくれたおかげで、スラストHPの立ち上げに勢いがついたのだ。 グイッと力を込めて立ち上げることでキャノピーが素直に頭の上に上がってくれる。 そのままエンジンを吹かして無事テイクオフ。 ちょっと右足には負担が大きかったがなんとか走り切ることができた。
高度200mまでは西向きで時速5〜10kmと西風が強かったが、200mを超えると風が弱くなりどちらに向いて飛んでもOKという感じだ。 朝エリアに向かう際に見えた大河原牧場の風力発電機が綺麗だったのでそちらに向いて飛ぶことにする。 向麻山で高度500mと山越えには不十分な高度のためここで旋回しながら高度を上げる。 愛知から仕入れた格安プロペラは、ピッチが浅いようで、アクセル全開でエンジンは9800rpmも回る。 ハヌルのプロペラだと9200rpmとTOP80の最大出力とぴったり一致していたがこのペラだと少し推力が落ちそうだ。
一緒に飛んでみると、とにかくカントクのHPは速い! トリム1/2までの差はないようだが、ノーマルだと次第に取り残されてしまう。 こうなると撮影ポイントまで自分の機体を移動させることが出きないため写真やビデオが撮りにくい。 アクセルを踏みながら取り残されないように最初の山を超えて鮎喰川上空に到達する。 アクセルを踏むと上昇が遅くなるため、この度はカントクに高度でついて行けない。 カントクはスラストHPで絶好調だ!
テイクオフの際には快晴だったというのに、ここに来てにわかに東側から雲が湧き出てくる。 雲底は高度1000mほどで、フラリーマンたちは高度1200m付近を飛んでいる。 雲の西端とフライトコースが僅かに交差して雲の中を飛ぶことになる。 丁度、雲底と雲頂の真中付近をかすめるように突入となる。 山のように大きな雲の西端を目の前にすると恐ろしいぐらいの迫力がある。 最初に突入した雲の尾根は密度が浅く、揺れも感じることなく軽くくぐり抜けることができた。
しかし、この雲をくぐり抜けた直後に目にしたのは最初の何倍もあるような大きな雲の尾根だ。 山のような大きな雲が滝のように落ちて行くようにも見えるし、空に沸き上がっているようにも見える。 視界いっぱいに人がるその様子は圧巻だ! フラリーマンは高度を上げて雲頂を抜けることにして、アクセルを戻してエンジンフルスロットルで上昇! それでも厚い雲の中に突入となる。 最初とは違い10m先が見えないほどの雲の密度で、視界は完全にホワイトアウトとなる。 数分でこの雲を突き抜けて雲の上に出ることができた。 その時、カントクはフラリーマンよりも高度150mほど下の前方300m付近を飛んでいる。

<カントク>「やっぱり雲の中は揺れますぅ〜〜!」
フラリーマン>「上昇して雲の上に出ると揺れないよ!」
<カントク>「じゃあ、直ぐに上昇します。」
との会話を行ったあとカントクが1600mまで上昇し安定飛行に入る。 この時、大河原牧場の風力発電機を雲の切れ間から見ることができた。 600mも下にあるというのに風力発電機はほんとうに大きい! ここは何度来ても異なる感動の絵を見せて食っる。 厚い雲のある東側と違い、西の方向には全く雲はなく、雲早〜高城〜剣山と本当に目の前にあるようにくっきりと見える。 その先にある矢筈山も美しい。 こんな素晴らしい景色をもっと見ていたのだが、身体がそれを許さない。 気温は摂氏マイナス2度。 写真を撮ろうとミトンから指を出すとジンジンと痛い。 直ぐにホッカイロ入りのミトンに指を入れるが一度冷えた指先はなかなか元には戻らない。 残念ながらここで高度を下げながらUターンする。 上空の東の風に流されるがままに北東に向かう。 神山を超えて徳島平野に出た頃には大魔王の自宅近くまで東に流された。 ここで大魔王宅上空をクルクル旋回するが大魔王は出てこない。 それどころか魔力のためか気流が乱れて機体が揺れる!? (^_^; と言うことでエリアに帰ることにする。
ランディングは風のおかげで大きなショックもなく無事完了。 感動を胸に乾杯! といったが、手がかじかんで冷たいビールがうまくない・・・。 (T_T) 次回は焼酎のお湯割りかな?? (x_x)☆\(ーー; ビシ!!