久しぶりにあめごくん登場!

昨日はお腹いっぱいフライトを楽しんだので、今日はゆっくりと思っていたのだがメンバーが変わると気持ちも変わる。 昨日と同じく7時前にエリアに入ると久しぶりにあめごくんがエリアに顔を出している。 そのうちに、モンモンさん、カントク、おとうさんと続々と人が集まってくる。
アメゴくんは夏が最後という久々のフライトだ。 危なげ無く無難にクロスでテイクオフ。 さすがはシンフォニーだ。 この風でクロスができるのはこの機体以外はない。 カントクも昨日に続いて勢い良く一発テイクオフと危なげない。 モンモンさんは最近少々スランプ気味のようだ。 立ち上げでロールが入り、走り初めでピッチが入る。 体重が軽いためそのままなんとかテイクオフしているが、気を付けないと行けないだろう。 フラリーマンは右足が少々心配だったが問題なくテイクオフすることができた。
今日は、前回モンモンさんが無線の不調で行けなかった大阪峠越えを目指すことにする! 無線でこの事を伝えるとなんとモンモンさんから「エンジン不調でエリア周辺を飛びます」との返答があった・・・。 残念。  しかし、一度行き先を決めたらそのままのフラリーマン!? (^_^; 主賓のモンモンさんをほったらかしにして、あめごくんとカントクの3人で大阪峠越えに向かう。 地表近くは西の風が強いが、高度500mでほぼ無風。 更に上昇しながらアスタムランド方向に飛ぶ。 今日は雲が多いのが残念だが、昨日と比べて気温が高く身体には優しい。 アスタムランド上空では高度1000m。 上空の追い風に乗って時速55kmで軽快に飛行する。 山は黄色く紅葉してなかなか美しい。 峠を超えて引田の海に出たときには高度1500mに達する。 ここで写真を撮ったところで、あめごくんが「エリアに帰ります」と連絡を入れてきた。 燃料が心配なようだ。
ところがこの高度では西の風が強く真西に向かうと時速5km!? これはいけない。 取りあえず山越えなので高度は下げられない。 気流は安定しているので普通ならトリム/アクセルで速度アップを行い山越え後に高度を下げるのだが、あめごくんがアクセルをつけてない上、手が寒さに弱くこの時期はトリム操作もできない。 (T_T)
仕方が無いので、トリム/アクセルは使わず、あえて偏流飛行を行わずに南に機体を向けて風に流されながら山越えを行い、山を越えたたところで高度を下げて700m付近の無風地帯に入りエリアに進路を向けて戻ることにする。 下手に偏流飛行を行うと山越えに必要な南向きの速度が遅くなり(注1)時間がかかって燃料の少ないあめごくんが不利になるからだ。
まずはアメゴくんの前に出て予定通りに機体を真南に向けて山越え優先の飛行を行う。 無事、山を越えたところで高度を下げて風の弱い高度で東に進路を変更する。 ところがここであめごくんから「みんな速いなぁ〜〜! ついていけんわぁ。」と無線連絡が? フラリーマンについてきていない・・・。 (T_T) あめごくんの前を飛んでいたのでついてきていないことに気が付かなかった。 あ〜〜! 一言、無線でついてくるように言っておけばよかった。 当のあめごくんはこの強い西風に危機を感じていなかったようで、高度を変えず普通に偏流飛行を続けていたため大きく離れてしまったようだ。 それでもあめごくんもなんとか山は越えているようなので無線で「高度を下げると速度が出るよ!」と知らせてUターンをして遅れたアメゴくんのもとに向かうことにする。 カントクの方は足の速いHPなのでこんな風はなんの障害にもならず軽快に飛んでいる。 見ていて、まるで水を得た魚のように気持ちよさそうなフライトだ。 HPにして良かったね、カントク!
あめごくんの所まで戻ったあと、カントクとあめごくんのフライトをビデオで撮影する。 曇ってはいるが徳島の三角平野が美しい。 前回と同じくここから見ると西条大橋は目の前のようだ。 そんな景色を撮影していたときに、あやまってエンジン・ストップボタンをしてしまいエンジンストップ! 高度は800mと十分なのであわてずカメラを片付けてから無線で「エンジンストップです。」と仲間に連絡する。 エンジンが止まると風の音だけになって気持ちがいい。 リコイルを引っ張るとエンジンは一発で再始動してくれる。 あ〜〜、よかった。(^_^;
わずかな向かい風のせいでノーマルで時速30km未満と速度が出ず、高度700mではなかなか景色が変わってくれない。 非常に気流が安定していたので、ここでプロペラの推進力チェックのためにトリム/アクセル全開で飛んで見ることにする。 以前のペラだとトリムアクセル全開でわずかに上昇してくれたが、今回のこのペラでは、ごくごくじんわりと高度が下がる。 数十秒で1m程だが確実に下がっていく。 思った通り、推進力は落ちている。 しかしHPは速い速い!! トリム/アクセル全開だと時速50km以上も出て高度700mでも軽快に景色が流れていく。 あっと言う間に西条大橋まで到着し、ここで再度Uターンして遅れたカントクとあめごくんに向かって飛びながらビデオ撮影を行う。 向い合っての飛行をビデオで撮ると速度感が増して迫力のあるビデオとなるからだ。
西条大橋を越えたところでロールを入れて高度処理を行いランディング体制に入る。 エリアでは大魔王と棟梁さんがキャノピーを広げてテイクオフを試みている。 う〜〜ん、二人が飛ぶ前にエリアに到着かも!? と思っていたがふたりともチャチャッとテイクオフしてエリアは無人状態。 少々気流が荒れておりロール・ピッチが入るがこれを抑えながらできるだけソフトランディングを行うように気をつける。 やぱり足が心配だからだ。 何とか足首に負担を掛けることなく無事にランディングする。 こんなに着陸に緊張したのは久しぶりだ。 いや〜〜! よかったよかった。
(注1)
西向きの風時速25km、パラの速度が30kmの場合、偏流飛行で南に飛ぶと南向きの速度ベクトルは16.5kmとなる。 しかし偏流飛行を行わなければ、南向きの速度ベクトルはそのままパラの速度と同じ30kmとなる。

(今日のフライト)
・08:04〜09:27 飛行時間01:23
・本日フライト時間 01:23
トータル530回 444時間37分