氷点下の高度1100mと土柱

3連休初日、エリアに7時前に入り吹流しを立てる。 エリアの気温は氷点下3度と非常に寒さが厳しい。 風はクロスでも大丈夫なぐらいの西風が吹いており吹流しがシッポを振っている。 今日の早朝組は寝太さんと副長の3人だ。 アクセルワイヤーの長さの調整を行うだけで手がかじかむ。 今日は灰式カイロが大活躍の予感だ。
副長にキャノピーの広げ方を教えたあと、そのおかげか、見事なテイクオフを見せてくれる。 寝太さんは、3歩下がって2歩でテイクオフ!? 構えた場所より後で飛んでいった。 フラリーマンも立ち上げで3〜4歩ほどバックしたあと無事にテイクオフ。 先に飛んだ副長から高度300mで西に20km/hほどで進んでいると連絡が入る。 地上近くでは時速10km未満と風は強いが、久しぶりに上空はいけそうだ! 先週、帰りに時間が掛かって辛かったので、みんなは西に向かって飛びたいようだ。 そこで、フラリーマンが行ったことのない土柱に向かうことにする。 いい風を求めてどんどん上昇していると、気が付けば高度1000mを越えている。 気温は氷点下8.6度!? それでもWPグローブ+ホッカイロ+親指カバーはビクともしない。 鬼神ツナギもバッチリ! (^o^) 先に足先のほうが冷たくなってくるぐらいだ。
ここで、善入寺島中央付近まで飛んだところで、低空飛行していたため出遅れていた寝太さんと合流するために副長とUターンをする。 氷点下8〜9度という極寒のなか、ミトンから指を出して寝太さんをビデオで撮影開始! 約3分間の撮影で指先が痛みを覚えるも、灰式カイロによるフライング・コタツのおかげで数分でポッカポカに♪ 三機が合流したところで、最後部につけて二人の写真とビデオを撮影する。 今日はいつも気流の悪い阿波麻植大橋から瀬詰大橋にかけて揺れもなく快調にフライトが続く。

高度1100mからは地上は淡く霞の中に沈んでいるが、正面には白銀に輝く矢筈山系、剣山系が眩しい。 まるでここが四国ではなく日本アルプス上空を飛んでいるような錯覚さえ感じるほどの美しさだ。 明日、向こうに見える剣山系に登山の予定だが白銀の世界がフラリーマンを待ってくれていそうだ♪
瀬詰大橋手前で高度を下げながら進路を北西に変える。 ここから土柱近くにある高速道路のサービスエリアを目印に進むことにする。 直ぐに山の南側に土柱のような壁面が見えてくる。 直ぐ前に大きな駐車場があることからこの南壁面が土柱かと思って写真撮影を行なってしまう。 しかし、副長、寝太さんから「これは違いまっせ! 土柱は西の壁面ですよ」との指摘を受けてもう一度ターン。 逆光のため多少見にくいが目の前に土柱が飛び込んでくる。 いや〜〜! これですか! これだと飛んでいたら分かりまへんがな! (^_^; 10分ほど周辺を行き来してビデオと写真を撮影しそろそろ冷えてきたのでエリアに帰ることに。高度はあまり上げずに強い西風に乗ることにする。 おかげで時速50〜60kmと快調にエリアに向かう。 嬉しいことに善入寺島中央で大魔王から連絡が入ってきた! 大魔王宅の名犬太郎に餌をやっていたらパラが三機飛んでいるのを見つけて慌てて無線をとったそうだ。 大魔王とアホな会話を交わしているうちに追い風に乗ってあっと言う間にエリアに到着。 しかし元気に吹流しがシッポを振っているではないか! 寝太さんが珍しく一番乗りでランディング体制に入る。 しかしエリア直前で気流の悪さに着陸断念。 タコ踊りのように左右に振られながら上昇していく。 これは着陸が難しいそうだ。 次の副長は地表近くの強い西風のためにかなりのショート。 しかもキャノピーの左側だけ煽られてあわやお亀か?という状況となり初めてランディングで膝をつく。 副長の強靭な足腰を持ってしても、片側に引っ張られるとバランスが崩れて倒れるようだ。(^_^;
フラリーマンは長年の経験で左右に振られてもブレークで揺れを抑え、少しショート気味とはなったが無事に着陸する。 寝太さんも数度のシミュレーションでタイミングを測り無事着陸。 なんとこの寒さの中、1時間半近くのロングフライトとなった♪
(今日のフライト)
・07:50〜09:10 飛行時間01:20
・本日フライト時間 01:20
トータル589回 504時間52分