高度1000mの雲海!

曇り空の中、6時前にエリア到着。 こんなに曇っていると飛ぶ意欲が少し萎えてしまう。
エリアでは寝太さんが露払いだ。 寝太さんご苦労さま! フラリーマンと主任は台風対策で外した吹き流しを取り付ける。 これで準備万端♪ 寝太さんは今日も一番で危なげなく舞い上がる。 主任は少し左に傾いたが、まずまずの立ち上げだ。 しかし、キャノピーの傾きよりも更に45度以上左に向かって走りだし勝手にロールを入れて撃沈!? キャノピーが被さりペラに当たって破れてしまう。 残念・・・。 モンンモンさん、副長、フラリーマンは危なげなくテイクオフだ。 主任は考え過ぎなのか、その後別のキャノピーでTOを試みるも、5回も失敗して休憩に入る。

副長はヘッドセットのマイクが壊れて通話は一方通行と無線機本体のマイクから連絡が入る。 次第に高度を上げると、意外に雲が薄いことに気がつく。 高度1000mで雲の上に出そうだ。 無線でみんなに連絡するも、寝太さんは寒いから上がってきてくれないしモンモンさんは行方不明だ。 応答はないが副長だけが頼りか!? 雲の切れ目は中央橋付近。 そこから西に池田方面まで雲が続いている。 雲の厚さは100m少々とかなり薄い。 上昇を続けてみると予想通り高度1000mで雲の上に出た。 ここで、雲の上を掠めるように飛ぶ。 空は青く、雲にはブロッケンが写る。 これは美しい!! もう一度無線でみんなを呼ぶが、反応がない。 雲海を気持ちよく飛んでいるとひどく自分が小さく感じる。 あまりにも雲海が広大なのだ。 雲に高越山は沈んでいるが、剣山系は顔を出している。 綿菓子のようだった雲も高度を上げると真っ白な絨毯に変わりはるかに人の彼方まで続いていく。 自分の位置が全くわからないのでGPSを地図モードに切り替えて吉野川をトレースする。 曇ってあまり期待していなかった今日のフライトだったが、嬉しい意味で裏切られ大興奮だ♪ 
しばらく飛んで雲海に深く入りすぎたようなのでUターン。 すると逆光に鮮やかに光る雲海が目に飛び込んでくるではないか!! 順光の何倍も迫力がある。 おお!!東の雲の切れ目の向こうにブラジルカラーのフォースが見える! 副長が来てくれたんだぁ〜!! 副長に「無線聞こえる?」と聞くと左手を振ってくれる。 「左下にブロッケンが見えるよ!」と伝えると両手で○の合図だ。 受信はOKのようだ。 さて、副長の後ろに回り込み撮影三昧だ! やはり色鮮やかなパラが入ると俄然、写真が華やかになる。

30分ぐらい副長は喜んで雲海の上を飛び回っていたが、そろそろご帰還のようだ。 進路をエリアに取り次第に高度を下げていく副長を追いかける。 沈下速度がフラリーマンより速いのでついていけない。 仕方がないので上から雲に突入する様子をビデオで撮影する。 しかし、雲の中での撮影はビデオカメラのオートフォーカスが迷うんだよなぁ〜。 といってフォーカスを固定する時間はないのでそのまま撮影だ。 あ! ヘルメットのYiのスイッチを入れよう! 今回は、モバイルチャージャーをヘルメットにくくりつけてYiに接続しているので、撮影時間は∞大だ!(かなり大げさですみません) 雲に入っていく副長はゆっくり白くフェードアウトしていく。 本人のアクションカムの映像を見てみたい。 続いてフラリーマンもカメラを構えたまま雲海に沈んでいく。 雲に入るといつもの様にヒヤっと肌寒くなる。 雲はまばらで濃くなったり薄くなったりしながら次第に地上の風景が見え始める。 

副長はどこだ?? 左右を見渡しても目にはいらない。 よくよく見ると低空の西風に乗って遙か前方を飛んでいる。 すると急にターンが強くなって・・・ スパイラルに入る。 数回気持よくスパイラルダイブで回転し、2〜300mあっという間に降下する。 やるなぁ〜〜!
エリアは西の風。 着陸態勢に入るが思ったより伸びて水たまりに入りそうだったので急遽中止。 もう一回ターンして着陸態勢に入る。 今度はうまくいきそうだ。 さてエンジンを切って・・・ あれ!? キルスイッチが効かない? エンジンが止まらないよぉ〜〜! え〜〜い、ままよぉ〜〜!! ドン!!(着地音) 草が濡れて足が滑るぅ〜〜! 走れん! これはコケる?? うわぁ〜〜!! というところで何とか持ちこたえ、プロペラを割らずに済んだフラリーマンであった。 よかったぁ〜〜!!
(今日のフライト)
・06:45〜08:14 飛行時間01:29
・本日フライト時間 01:29
トータル717回 658時間51分