なんと不思議な!?

全く不可解な出来事だった!? アメゴくんのエンジン、車から降ろしてエンジンを始動すると絶好調 しかし背中に背負ってキャノピーを取り付けて「さぁ飛ぶぞ」とリコイルを引っ張ると始動しない・・・。 これが2回も3回も続く。 そこでエンジンの調子が良いときに「エンジンを背負ってキャノピーまで移動」する状況をシミュレーションする事にした。 まずエンジンを揺さぶって前後に傾けてみた。 すると始動しない!? ではエンジンを前後に傾けてみる。 これは問題なし。 最後に左右に揺さぶるとエンジンがが始動しない??
つまり、振動を与えるとエンジンが始動しなくなるようだ。 これには参った。 振動を与えることでエンジンが不調に至る原因など思いつきもしない。
まずは給油系から攻めてみる。 燃料フィルターとパイプの詰まりをチェックして、キャブレターの分解掃除を行う。 以前行った以上に小さな穴まで洗浄するが効果なし。 やはり揺さぶると不調に至る。 最後に今まで手を付けていなかったピストン、シリンダーの確認を行う事にした。 エンジンヘッドを開く作業中にヘッドに隙間を発見する。 ひょっとするとこれが原因か!? 取りあえずエンジン腰上をバラしてピストンリングなどを点検するが問題なし。 そこでエンジンを組み上げる。
最初リコイルを引っ張ると異常に重い!! ヘッドの隙間がなくなり圧縮が復活したようだ。 始動は一発で絶好調。 左右に振った後でも問題ない。 しかしアクセルをフルスロットルにしたときに息継ぎがあり回転が落ちる。 少々混合比が濃いようなのでスローニードルを絞ってみるとなんと最高回転数が9400回転から9800回転まで上昇した。
こんなに頭を悩ませて苦労したが、原因はエンジンヘッドの緩みだったようだ。 あぁ〜〜!疲れたぁ!!