オトウさん、レッドカード!!

ようやくテイクオフしたオトウさんだが、何を思ったのか一人で勝手に川島の自宅まで飛んで行ってしまった。 あれだけ、練習生は柿原の堰から西条大橋の間でフライトするように指導していたというのに本当に困ったものだ。 新人にフライトエリアの制限をかけるのには理由がある。
 1.緊急着陸が安全にできる場所
 2.緊急着陸等、トラブルが発生してもエリアからのサポートが可能
 3.普通に飛んで大きな障害物がなく安全にフライトができる場所
 4.気流が安定している場所と時間
このように出来るだけ初心者にはリスクの少ないエリアで飛んでもらう事で事故を防ぐのが目的だ。
当然のことながら飛ぶという事は非常に大きなリスクを負っている。 普段、私たちがお気楽に飛んでいるように見えても、キャノピー・エンジンの整備&チェック、気流の安定している時間と高度と場所、十分な燃料、不時着できる場所、フライト技術、高圧線等の危険物の確認、空港9km圏内の確認などなど、さまざまなリスクに対して出来るだけそれらを回避することを考えてフライトを行っている。 初心者は飛ぶだけで精一杯で安全まで気が回らないのが普通だろう。 だからこそのフライトエリアの制限なのだ。
まだランディングもテイクオフも一人で出来ないレベルの初心者が「まぁ、これぐらいはいいだろう。」という安易な考えで一人で初めて川島の自宅まで飛んで行ったのは無謀としか言いようがない。指導者の指示を守れない人、初歩的なリスク回避が出来ない人は空を飛ぶべきではない。
オトウさんは一発レッドカードで罰として次回はフライト禁止だ。 まだまだ未熟な立ち上げの練習を地上で行って頂く事にしよう。