鈴ヶ森林道

本ではこの林道は「よく整備されたダート」と書いてあったが、この道のどこがよく整備されたダートかわからないぐらい激しいダートだ。 タイヤの小さなエイプにはこの起伏と落石はきつい。 5分ほど走ると道が崩落しており、ユンボで道路工事を行っている。 工事のおじさんに声をかけると「バイクなら通れるよ。」とのことなので、狭い人がやっと通れる小道を10mほど抜けることにする。 無事工事現場を抜けてほっとする間もなく、道はさらに険しくなる。 登りは急になり、ところどころ湧水に削られ大きな溝ができている。 後ろに重い荷物を積んでいるのでエイプはリアヘビー気味となり、ギャップの度にフロントが持ち上がるので、これを抑えるのが大変だ。30分ほど四苦八苦しながら林道を進むと、急に視界が開けてくる。 ここで少し休憩する事にする。見晴らしは最高で、人工的な音は何も聞こえない。 風の音と小鳥の泣声。 そんな自然に軽く乾杯だ。