那賀川遠征

那賀川で一夜を明かし、朝焼けを見ながら二日酔いの体にポカリを注入する。(^_^;
空はどんよりと曇っているが、遥か東の空は晴れ渡っており、日が昇る前に頭上の雲に真っ赤な朝日が東からゆっくりと差し込んでくる。 時間と共に闇が朝日に照らされて行くそのグラデュエーションが美しい! こんな風景に巡り会えるなら野営も捨てたものでもない。

なんて、男のロマンに浸っていたが、今日は野球の大会があり一番端のグランドは使えないとのこと・・・。 慌ててテントなどの宿泊機材を撤収して鉄橋側へ移動する。 (T_T)かなし〜〜〜!!
おとうさん、寝太郎くん、カントク、アメゴくんとテイクオフ! おとうさんはフロントでキャノピーの傾きが分からなくなってしまっているので練習の必要がある。 アメゴくんはクロスでブレークの当てすぎ。 しかも安定する前に焦って前に向き、その上走る角度とキャノピーの向きがズレている。 ロールを入れながら走る姿はスランプさんだ。 彼も練習の必要アリのようだ。 カントクと寝太郎くんは100点満点! きれいな立ち上がりにきれいなダッシュで美しいテイクオフだ。
フラリーマンは昨日からの疲れで気力が湧かない・・・。 風があるのでクロスを試みるがどうも微妙でうまくいかない。 大魔王にラインを直してもらいフロントでテイクオフする。 既に先発隊は北ノ脇の海水浴場まで出ているとのこと。 上昇しながら直線で橘湾へ向かう。 先発隊は高度800m時速20kmで蒲生田岬を目指しているが、高度4〜500mまでは追い風のため、低空から上昇しているフラリーマンは先発隊にぐんぐん追いついていく。 橘の火力発電所付近で先発隊に追いついて合流。 このころになってやっと元気が出てきた。
雲の底は結構低く1000m付近だが、雲の底すれすれの900m付近は気流が安定しておりこの高度で蒲生田に向かう。 火力発電所付近は空き地が多く不時着は容易なので安心して飛ぶことができる。  飛ぶほどに青空が広がってきてだんだん景色がきれいになる。 2年ぶりの蒲生田岬だ。 時速20kmと速度が出ないためなかなか岬の先端まで到着することができない。 半ズボン、半袖で飛んだカントクが凍えて凍死しそうだとのこと。 もう一歩で岬の灯台だったので先頭を行くアメゴくんはそこまで行くとのこと。 フラリーマンとアメゴくんは取りあえず灯台でUターンし、そのタイミングでカントク、寝太郎くんもUターンする。
行きもそうだったが、アメゴくんは海岸線に沿って飛び、カントクは海岸線よりやや海側の最短距離に近いコースでエリアに向かう。 フラリーマンは仕方が無いのでこの二人の中間点を飛ぶ。 確かに海の上は少々怖いが、風下にある北ノ脇海水浴場を緊急着陸点と考えると、この高度の場合、直線に近いコースを取る方が沿岸コースより危険率が低い。 海を迂回して海岸線を飛ぶことで着陸地点への距離は長くなるし、陸上のサーマルや山頂の巻き込み風の影響を受ける場合もある。 それよりも一人で離れて飛ぶのはあまり安全とは言えない。 安心感はあるが海岸線沿いが常に最も安全であるとは限らない。 まぁ、今回はどちらも大して安全率は変わらないので好きなように飛んでもらう事にする。
高度を300mまで下げるとサーマルの影響で揺れ始めるとカントクから連絡が入る。 北ノ脇から次第に高度を下げながらアメごくんとエリアに向かっていたが、高度があまりにも高いので200mほどスパイラルで高度処理を行う。 一番気流が不安定な300m付近を遠心力で吹き飛ばして快適に降下するのが目的だ。 ところがふと気がつくとアメゴくんが既にフラリーマンの下を飛んで切るではないか!? 恐るべし、シンフォニーの降下率!! (^_^; 無難にアメゴくん、フラリーマン、カントクと着陸して蒲生田フライトに乾杯となった♪
午後には副長が到着。 しかしサーマルが強く20分ほどで着陸する。 夕方、副長、棟梁さん、シェフ、ナマコさんと次々にテイクオフ! みんなのテイクオフをサポートした後、燃え尽きたフラリーマンは家路に向かうのであった♪
(今日のフライト)
・09:14〜10:23 飛行時間01:09
・本日フライト時間 01:09
トータル511回 425時間44分