雪上テイクオフと徳島平野の雪化粧

昨夜、車にユニット類を積んでいたときに雪が降り始め、やむ気配もない。 ああ〜〜、明日はダメかも知れないと思いながら準備を進めた。 今朝、空を見上げると真っ青な青空で風も穏やかだが、思った通り、車には雪が積もっており、眉山も雪化粧。 それでも、誰かエリアに来るかもしれないと思い、予定通り6時半頃家を出る事にする。
道中、所々で路面が凍結しており今朝の冷え込みの凄さを物語っている。 なんとかエリアに到着したが、なんと既にカントクが到着しているではないか♪ 峠を越えて香川からやって来るというのにさすがじゃ!軟弱者のモンモンさんとは大違い! (^_^;(モンモンさん、すみません〜!)
エリアは一面真っ白で、しかも今朝の冷え込みで雪は水分を全く含んでおらずパサパサだ。 これなら飛べる! カントク、あとから来たネタ郎くん、フラリーマンの順で雪煙を巻き上げながらポンポンポ〜〜ンと軽快にテイクオフする。 このリズムは素晴らしい。

気流は非常に安定しており、ほとんど揺れることはない。 しかし、フラリーマンのスラストHPで時速5kmと西風は強い。 高度を上げると目の前に素晴らしい景色が広がる。 河川敷はもちろんのこと、徳島平野が全面雪化粧だ。 高越山もまるで富士山のように雪を頂いていつもとはひと味違う。 空気も澄んで視界も抜群。 南国の徳島がまるで雪国のようだ。 無線で、お互い、この感動を交換しながら上昇を続ける。 高度400m付近でカントクに追いついて写真撮影に入ることにする。 しかし気温は−3度と非常に寒く、数分ミトンから手を出しただけで指先が痛い。 それでもこの景色は撮影したいと頑張ってしまう。 写真を撮ったら次はビデオだ。 ビデオはミトンのまま撮影ができるので幾分楽だ。 なんとか、写真とビデオを撮影したあと更に上昇することにする。 ひょっとすると本当に富士山が見えるかもしれないからだ。 上昇するに従って寒さは次第に厳しくなる。

 高度1400mでは−7.7度。 この高度では、西向きに時速32kmも出てくれる。 おかげで気がつけば川島城上空まで進んでいるではないか。 カントク達は寒さに耐えかねて、高度を下げるとのことだが、フラリーマンは寒さに負けることなく更に上昇し高度1600mだ。 この高度では気温は−8.3度とさらに下がってしまう。 もう少しで霞を抜けてクリヤーな視界となるところだったが、寒さに身体がついてこない。 無線でカントクから「吹流しが尻尾を振っていますよ〜〜。」という連絡があり、その直後「お亀になりました!」との報告が入る! しかし、エリアには誰もいない上、フラリーマンは高度1700mと撮影は不可能!! 残念・・・。 (x_x)☆\(ーー; ビシ!!
この時点で、エリアの風が結構荒れていることがわかり、寒さも加わって心が折れてしまう。 残念だが富士山の撮影は次回に預けることにしてここから降下を始める事にした。 寒さが厳しく早く降下したいのでここからスパイラルダイブだ。 今回は実際にスパイラル中に片足を上げてみたが、これが重い重い!! お〜〜〜!! このG、すげぇ〜〜!! と初めて感じた。スパイラルに対してやっと余裕が出てきたようだ。 何回回ったか分からないが、結構長時間スパイラルを安定させて降下を続け、そろそろ頭の血が不足して来たところでスパイラルから脱出。 高度はなんと700mまで落ちている。 ここの気温は−2度。 太陽の日差しも加わり結構暖かく感じてしまう。 更に高度300mまでスパイラルで降下してからエリアに向かう。 エリア上空は無線連絡通り結構風が強く吹流しが尻尾を振っている。 まだ右足が本調子ではないフラリーマンは、できるだけショックの少ないように気をつけながらのランディングを行う事にする。 地上付近で問題なくキャノピーは走ってくれたので、オカメになるようなことはないと判断。 高度10m付近でエンジンカットをして無事着陸だ。 今日より更に風が強い場合は、エンジンを回しながらソフトランディングを行う手もある。 色々な技を知ることでリスクを回避できるいい例なので覚えておいて損はないだろう。
(今日のフライト)
・08:11〜09:05 飛行時間00:54
・本日フライト時間 00:54
トータル536回 450時間01分