パラのライン

ラインの芯には強靭なケプラーかダイニーマが、保護用の被覆には編み込みのナイロンが使われている。 できるだけ伸び縮みしないように、ラインの芯に使われるケプラーやダイニーマは撚られていない。 ところが、保護用の皮膜は編み込まれているため縮みが発生する。特に荷重の少ないCとDライザーでの縮が顕著だ。 フラリーマンは最近スラストHPがなかなか立ち上がってくれないのでここに原因があるのではないかと考えラインを引っ張ってみることにした。 メーカーによると、各ラインを約10kg程度の力で引っ張ると被服の縮が解消されるとのことだ。
ということで家でキャノピーを広げてみたが、キャノピーが大きすぎて屋内では全く無理であることが判明。 やっぱりフラリーマンの家って狭いのね・・・ (T_T)  近所には少々恥ずかしかったが家の前の道にキャノピーを広げての作業となった。 実際にラインを引っ張ってみたが、そんなに伸びないなぁ、というのが正直な感想だ。
ラインを引っ張った翌日、エリアでグラハンを行なってみたが、やはりフロントではうまく上がってくれない。 ラインの縮みは原因ではないようだ。 風が出てきたときにクロスで立ち上げてみると特に重いことはなく普通にまっすぐ立ち上がってきてくれる??  再度フロントで上げてみると風があるのに上がり切らない?? Aライザーの引きが弱いのか?と腕に力を入れると右側に大きく傾く。 要するに「いいとこなし」という感じだ。
どうも不調の原因はキャノピーではなくフラリーマンにあるようだ。 風があるのに上がってこないのは「Aライザーの引きが浅い」or「走り初めの勢いがない」。 右に傾くのは「Aライザーの引き」を意識しすぎて利き腕の右手に力が入っている、と思われる。 バランスと立ち上げ感覚が狂っているようなのでグラハンをみっちりやる必要がある。 立ち上げの楽なスラストⅢは当分の間、封印かな!? (T_T)