天気最高!!

今日は天気予報では高気圧が四国のど真ん中! 絶好のフライト日和だ。
6時半にエリアに入るとクラブ員には連絡したが、楽しみで目が速く覚めてしまったため、6時過ぎにエリアに入る。 まだ薄暗いエリアの中でフライト準備をしていると久々におとうさん登場! その後、寝太郎くん、副長とメンバーが集まってくる。 なんとおとうさんは真っ直ぐに立ち上げて一発テイクオフ! やるなぁ〜〜! その後、寝太郎くん、副長、フラリーマンと全員一発でテイクオフだ。 最近みんなが上手すぎてビデオを回す気がしない・・・(T_T) 先に西に向かって飛んだ副長、寝太郎くんを追いかけてフラリーマンもアクセル全開で西に向かう。 おとうさんは高度1000m以上を気ままに飛んでいる。 今日はフラリーマン達、新3羽ガラスは大坂峠を越えて引田〜白鳥と香川県内を進み、鵜峠を越えて鴨島に戻るビッグ・トライアングルに挑む。
上昇速度の遅い副長でもさすがに板野まで上昇を続けると高度1000mを超えてくれる。 楽々大坂峠を越えて引田の海岸線に出るとその風景は圧巻だ。 やはり海の見えるところでのフライトは緊張感が走る。 ふと気がつくと、高度1000mを超えて飛んでいる我々3人の遥か上空におとうさんのキャノピーが見える!! なんと高度1800mというからすごい! そのまま一緒にフライトするのかと思えば、なぜが逆の鳴門方面に向かっている?? あれ? 何処に向かっているのだろうか??
我々は予定通り海岸線を左にターンして白鳥に向かう。 副長、寝太郎くんの撮影のためここからフラリーマンが再後尾を飛ぶことにする。 本来、海岸線に沿って飛ぶつもりだったが先頭の寝太郎くんが山沿いに飛んでいるのでそのまま追随する。 副長とは引田から更に上昇しながら西に向かっていたが、あまり高度を上げていない寝太郎くんにグングン離されてしまう。 高度1400mでは西向きに20km/hを切ってしまうが、寝太郎くんの1200m付近だと30km/h近くのスピードが出ているとのこと。 この報告を寝太郎くんから受けて副長と一緒に高度を下げることにする。 高度を下げると速度が上がるが気流の変わり目付近のため多少大気が不安定となる。 そこで更に高度を下げて1000m付近を飛ぶことにする。 高々度を飛んでいるおとうさんにも、西に向かってエリアに帰る際には高度を下げたほうが速いと無線で伝える。 最近おとうさんの無線機は絶好調だ!

318号線に出たところで進路を南に向けて峠越えに入る。 ここからはフラリーマンが前に出て経験の浅いエース二人を先導することにする。 本来この峠は、不時着地点がほとんどないため、エンジンストップを想定して1500m以上の高度で越えたい。 しかし、先に述べたように今日はその高度で速度が出ないためフライト高度は1000mだ。 ところがこの高度のおかげで目線が山の高さに近くなり山の迫力が直に身体に伝わってくる。 その様子は圧巻で正面では、峠の左右にそびえる山のピークがゆっくりだが確実に大きくなってくる。 足元には険しく蛇行した国道も、その道沿いを走る車もはっきり手に取るように見える。 そんな大きな自然の懐の中で小さなキャノピーに乗って峠を飛んでいる自分がひどく小さなものに感じてしまう。 そう感じるからか、いつもよりも気流の乱れに対して大きな緊張感が走る。 速度は30km/hとそこそこ出ているのだが気持ちではキャノピーが前に走ってくれず、なかなか峠を越えることができない。 
そんな時、目の前を飛行機が横切って飛んで行く。 高度は我々の500mほど上空で距離は1kmと言うところだろうか? あっと言う間に讃岐山脈に沿って鳴門方面に飛び去ってしまった。 さすがに飛行機は速い!! ちょっと飛行機にはびっくりしたが、この飛行機の後方乱流に合うこともなく無事峠を越える。 峠を越えるとダム湖が目に入ってくる。 上から見るとダム湖の上にもう一つダム湖が見える。 何度かこの国道を走っているが気が付かなかった。 やっぱり空からの眺めは違う。 ここまで来ると徳島平野が広がり緊張感も和らいでくれる。 心なしか無線でのエース二人の会話も明るい♪ フラリーマンも目の前の柿原の堰が母港のように感じてホッとする。
午後、柿の木の手入れに帰宅した副長を訪問するために寝太郎くんと二人でドイツ館に向かうことにする。 高度300m付近までは気流が悪く結構揺られたが400mを超えると問題ない。 高瀬の潜水橋あたりまで高度を稼いだあとまっすぐにドイツ館に進路を取る。 この高度だと揺れもなく快適なフライトだ。 ドイツ館近くまでくると無線機から嬉しそうな副長の声が飛び込んでくる。 副長は仕事もほったらかしでこちらにカメラを向けて大喜びだ。 サービスで電信柱とほぼ同じぐらいの超低空飛行で副長宅を飛び越えたり、クルクルとスパイラルなど少ない芸を披露する。 寝太郎くんとドイツ館付近を飛び回った後に坂東谷川を遡上する事にする。 一度ポンポコさんと一緒に入ったことがある場所を探すが見つからない。 結局、谷間は風が不安定なのでUターンしてドイツ館に戻ることにする。 家に帰ったらフライトログでポンポコさんと飛んだコースを確認しないといけない。 再び副長の頭上を飛んだあとエリアに帰ることにする。

テイクオフは午後3時半だったので余裕の時間だと思っていたが、エリアの手前で既に5時前だ。 日が沈みかけて空が赤く染まり始めている。 沈み行く太陽の朱に染められた柑子色から天頂の紫紺に揺れる無限のグラデュエーション。 そのグラデュエーションも時間の経過とともに刻々と変化していく。 その黄昏の空に広がる神秘的な変化を堪能しながらのフライトは久々だ。 前を飛ぶ寝太郎くんをモデルにしてシャッターを切る。 昔ならロシアくんと一緒にシャッターを切っていたのに残念だなぁと、ふとそんな事が頭の中をよぎる。

(今日のフライト)
・07:23〜09:23 飛行時間02:00
・15:27〜17:01 飛行時間01:34
・本日フライト時間 03:34
トータル570回 484時間59分