副長ヘッドセット忘れる!?

昨日は風が強くてお休み。今日の徳島は高気圧のど真ん中! それでも季節風の影響で10時以降曇との予報だ。 当然、朝は夜明け前の6時半にエリアに入る。 しかし、誰もこない・・・。 寝太さんはスキー、副長は寝坊。ブラちゃんは仕事、カントクはバド。 久しぶりに寂しい朝となった。 吹流しを立てて燃料を追加してテイクオフ! いい風に恵まれて我ながら美しく飛べたように思う。 高度150mまでは西風が5〜6m/sと強く西に進まなかったがここを越えるとほぼ無風となりどちら位向いても30km/hと絶好調だ。 上昇を続け高度750mでは霞を越えて剣山系が真っ白に浮き上がってくる。 すばらしい! 先週登った高城山も綺麗に見える。
ふと地表を見ると白のステップワゴンが堤防を走っている。 副長だ。 スパイラルで高度処理を行なっている最中に副長から「飛んでいるのはフラリーマンですか?」との無線連絡が入る。 スパイラル降下しながら「はーい! フラリーマンです! はよ飛んでよ〜〜!」と返答。 高度処理後、副長の車と並走してエリアまで戻る。 ここから再度上昇して副長のテイクオフを待つことにする。 
15分ほどして副長から「ヘルメットとヘッドセット忘れましたぁ〜〜」と連絡が入る。 アホな副長・・・(^_^; ま、フラリーマンも何度かキャノピー忘れたこともあるし!? ところが間が悪いというか、今日はメインの無線機を忘れてサブしか持っていない。 フラリーマンの無線機は3P_1ジャック。 ところが他のメンバーは2P_2ジャック。  無線機1ジャックとヘッドセット2ジャックを変換するケーブルは持っているが、逆は持ってない。 降下しながらなにかいい方法うはないかと考えていると、スリムさんからあずかっている無線機が使えるかもと気がついた。 可愛い副長のためにフラリーマンは着陸してスリムさんの無線機を探すことにする。 ところが、捜索中に車の中から新品の2ジャックヘッドセットが出てきた! あ!そうだ。 もう一個余分に作って持っていたんだった。 (^_^;
予備のヘッドセットが出てきて無事副長は飛べる事となった。 風が急に弱くなり風速1m程度で風向きも南南東に変わる。 キャノピーは西南西に向いており、ほぼ風向きはキャノピーの直角方向。 そんな悪条件でも、もちろん副長はキャノピーを広げ直すなんて言う面後くさいっことは行わない。 (^_^; 体力でガバっとキャノピーを立ち上げたうえ走りきって一発テイクオフ! さすが肉体派の副長だ!

フラリーマンも負けじと西南西に向けたキャノピーのままダッシュ! 燃料満タンでも何とか無事に舞い上がる♪ ああ、しんど。 これもスラスト?のおかげだ。 ぴゅ〜〜っと上昇してそのままドイツ館を目指す。 
副長は1ヶ月以上ドイツ館に行っていないので非常に嬉しそうだ。 高度は500m前後、気温は氷点下3度前後と非常に冷え込む。 当然、フラリーマンは空飛ぶオコタを持って飛んでいるので、このような極寒の中で指を出しての写真/ビデオ撮影を行なっても問題はない。 雑談しながら弱い向かいに逆らって飛んでいるうちに直ぐにドイツ館が見え始める。 ドイツ館をバックに副長の写真を撮影しここからビデオに切り替える。 ビデオカメラにはグリップを付けているのでミトンを外す必要はない。 これだと長時間撮影が可能だ。自宅周辺だけではなく街全体をぐるぐる飛び回っている副長は本当に楽しそうだ。 副長の後にピッタリついてその様子をビデオで撮影する。 途中、南下して先日エリアに見学に来た副長の友達宅まで向かうが、家に車がないので残念ながら留守のようだ。 ここから再び副長宅に戻り、一周してからエリアに帰ることにする。 
副長の自宅を一周したところで、風が安定しているのに気が付き副長念願の大麻山フライトに挑戦する事にする。 当然副長はなかなか上がってこない。 先に上昇したフラリーマン大麻山よりも100mほど高い高度から山頂を目指して真っ直ぐ突っ込む! 山頂に手が届きそうな所まで迫ったが北からの弱風で僅かに気流が乱れており揺れが始まる。 当然怖がりのフラリーマンはここで断念する。 ま、次があるさ!(^_^;
大分体も冷えてきたので、これで本日のフライトは終了としてエリアに戻る。 帰りは更に上昇して上空の霞を越えて雪山と変身した剣山系を見学だ。 高度900mで突然空気が澄んできて白銀の剣山系が目に飛び込んでくる。 大川原牧場はギリギリ霞の下に沈んでおり、水中のスクリューのように風力発電機が回っている。今日は不思議なことに剣山系の頂上付近から再び霞が入りほんの数百メートルの高度の間だけ空気が澄んでいる。 まるで霞のサンドイッチのような眺めだ。 あまりに美しいので副長に上昇するように連絡する。30分ほどかけて副長も高度900mに達して感激の声が無線機から聞こえてくる。 その時フラリーマンは高度1150mまで達している。 気温は氷点下5.7度と厳しいが、この眺めを見るためなら耐えることができる。 大気も安定しており最高の気分だ!

エリアに近づいてきたので高度を下げる。 先行している副長からランディングだ。 副長は上から見ると楽勝で着陸したようだったが、風があるにもかかわらずものすごく速くて危なかったとのことだ。 フラリーマンも高度を下げてエリアに入るが低空は風が乱れている上異常に対地速度が速い。 フレアーを思いっきり効かせるも力いっぱい走らなければ転倒しそうな勢いで着地する。 この速度で転ばなかった副長の足腰は、やはりすごい!