主任、初めての地元フライト

日が短くなり夜明けも遅い。 今朝は7時前にエリアに到着するが既に主任と寝太さんがエリアに入っている。 副長はいつもの重役出勤だ。
今日はフロントに持って来いのいい風が吹いており楽に飛べそうだ。 寝太さんに続いてフラリーマンテイクオフ。 600回位上飛んでもさあテイクオフ、という時はかなり緊張する。 傾きもなく綺麗に上がってダッシュ一発で無事テイクオフ。 下の風は強くなかったが、テイクオフ直後は多少上下左右に振られる。 しかし、高度100mを超えると非常に安定してくれる。 寝太さん、副長、主任の3人でドイツ館に向かうことにする。 主任は初めての地元訪問だ! 副長一発「お〜〜い! ビビって帰るなよ!!」と早速釘を刺す。(^_^;
先頭寝太さん。 主任に寝太さんを追いかけるように告げて、フラリーマンは撮影のために主任の後ろにつく。 前を飛んでいた副長は主任がビビって帰らないようにUターンして主任の横に付いている。 主任のシンフォニーに比べて5km/hほど副長のスラストが速いようで、主任を追い越してはUターンして後の周り、また追い越す。 (^_^; そんな感じで主任の周りをグルグル回っている。

主任の実家の手前にある主任の職場付近に近づいたので、フラリーマンは上昇して撮影体制に入る。 本当なら主任が高度を下げてくれればいいのだが、ビビって下げてくれないので上昇することにする。 主任の高度は約900mなのでフラリーマンは1200mまで上昇する。 主任からできるだけ離れて望遠レンズで撮影することで、距離感をなくして職場の直ぐ上を飛んでいるような写真に仕上げるためだ。 主任はえらく喜んで無線で「瀬戸内海発見!!」などと興奮した声を上げている。 副長はここから高度を下げて地元フライトの体制に入る。 主任に一緒に高度を下げるように告げるが「恐いから、勘弁して下さい。」と言って言うことを聞かない!? 先日までは、「恐いから高度を上げられません。」と言っていたのに、ほんま、言うことを聞きません・・・ フラリーマンはスパイラルで高度処理をして副長の後ろにつく。 ドイツ館、大麻比古神社、一番札所の霊山寺と自由気ままにフライトする副長の様子をビデオで撮影する。 副長のお母さんが出てきてくれる。 某市議会議員立候補者の選挙事務所からも沢山の人が出てきて手を降ってくれる。 グランドゴルフのお婆さんが一生懸命タオルを振ってくれる。 いや〜〜! やっぱり徳島の人は素朴でいい人ばかりだ! これが都会なら「うるさいぞ〜〜!!」って感じで警察に苦情が入るかもしれない。

主任は「燃料が心配なので先に帰ります」と言って去ってゆく!? 「お〜〜い! 一人で大丈夫か??」 と寝太さんが声をかけるがそのままエリアに向かっている。 副長はそんな会話が聞こえないかのように、自分の田んぼや友達の家の上をあっちこっち飛び回る。 そのうち「あ〜〜! 堪能したぁ!」と一言。 良かったね、副長! ここから北風に乗ってピュ〜〜っと吉野川に南下する。 高度を下げると揺れが始まり「こりゃ、市内はアカンなぁ・・・」ということでエリアに戻ることにする。 高度3〜500mはわずかに東の風となっているのでこの高度をキープしてエリアに向かう。 第十堰でシェフから無線が入る。 この高度は非常に穏やかだが、エリアは結構風が強く荒れている様子だ。 高瀬の潜水橋を越えて西条大橋手前まで来たところで、先に帰路についた主任がランディングに入っているようだ。 シェフが「もっと北から入れ!」「ちがう! 北も南も解からんのか!! 北じゃ! き、た、じゃぁ!!」 結局、主任は言うことを聞かず、東から侵入して撃沈したようだ。
フラリーマンも直ぐにエリアに到着して着陸に入る。 おお〜〜〜!!! これはすごい!! エンジン回しても落ちると思ったらた、エンジンアイドリングでも上昇する。 風がそこそこ強いのでフレアーの必要はないので、ピッチとロールを押さえ込むことだけに集中する。 最後にビュ〜〜っと持ち上げられて逆ピッチで降下する所に合わせてブレークを入れて無事着陸。 副長、寝太さんに無線で「荒れているから難しいよ! 気を付けて!!」と連絡する。 副長は北東から侵入したにもかかわらず、急な東風に揉まれて北向きになる。 そこからエリア中央で10mぐらい舞い上げられて、オーバーランか!? と思ったら今度は真下に降下。 副長の足腰を持ってしても耐え切れず転倒。 そのまま東風に煽られたキャノピーに10m近くも引きずられる。 あ〜〜!!! ビデオ撮っていなかったぁ!! 残念!! (x_x)☆\(ーー; ビシ!!

この失敗を教訓に、直ぐにエンジンを下ろしてビデオカメラを寝太さんに向けるフラリーマン! 寝太さんは低空だけで吹いている強い北東風が読み切れずいつもの高度でエンジンカットするが、風に押し戻されて全くエリアに届かない。 藪の中で撃沈となった。
やっぱりこんな状況でも難なく着陸できるフラリーマンは上手い!! (^o^)/ 藪から帰ってきた寝太さんは、「なんか知らんけど、エンジン止まってしもうたぁ〜!」とのこと。 エンジンカットは不慮の事故のようだが、そんなことは関係ない! おもしろビデオが撮影出来たフラリーマンは大喜びだ。 コケたことにしてYoutubeにアップしようっと!! (x_x)☆\(ーー; ビシ!!
夕方3時過ぎに副長と二人でテイクオフ。 多少サーマルが出ている。 主任は吉野川ラソンに向けてトレーニングで走りに行ってしまい(ってもう2時間以上前に出て行ったのに!?)シェフは仕事でキョーエー。 寝太さんは二度テイクオフ失敗してフライトを断念。 特に目的もなく高度を上げながら夕日を背に東に向かう。 六条大橋で高度1000m、時速45km。 下を飛ぶ副長は25km/hと出遅れている。 更に高度を上げて名田橋上空で高度1780m。 鳴門大橋が霞の中綺麗に浮かんでいる。 徳島市内も海の底のように見える。 ところが遥か左側をジェット機が飛んで行く。 どう見ても高度差は1000mも無さそうだ。 その直後、今度は右側を更に低い高度でジェット機が飛んでいる。 多分関空着陸の飛行機だろうが低すぎる!! 気温も2度を切るぐらい冷え込んできたのでここからUターンして高度を下げることにする。 第十堰付近を飛んでいる副長からは、空港近くを飛んでいるように見えるそうだがまだ名田橋付近なのだ。 高度を下げて副長と合流したところでエリアに戻ることにする。 帰りは高度2〜300m付近の東風に乗って軽快にカッ飛ぶ。 エリアに戻ると夕凪に入り、大気が安定してくれている。 久しぶりに低空飛行を楽しむことにする。 副長も喜んでポールキックの練習などを楽しんでいる。 それにしても上手いなぁ! 初めてであれだけポールをキックできるとはすごい! せっかくのフットカメラを持って飛ぶのを忘れたフラリーマンは、この素晴らしい夕凪フライトをビデオ撮影することができなかった。 残念!! (T_T)
十分に夕凪フライトを楽しんだあと、そろそろ着陸だ。夕凪で風も安定しており絶好のランディングコンディション! す〜〜っとエリアに入って地表近くでいつものように綺麗にフレアーをかけて、ドテ!! あれ〜〜!? 何でコケルの?? 本当に久々の両膝づきだ?? 朝、偉そうに「フラリーマンは上手い!!」なんて自慢したので、エリアの神様の祟かぁ〜〜?? いやいや、単にエリアでビールばかり呑んでいる練習不足の未熟者だ。

(今日のフライト)
・07:32〜09:16 飛行時間01:44
・15:17〜16:38 飛行時間01:21
・本日フライト時間 03:05
トータル634回 556時間09分