今年最後のフライとかも!?

先週は天気が悪かったので、ヘッドセットと刺繍、カッティングシート等の作成など内職が進んだ♪ この3連休は初日、二日目は天気が悪かった上、嫁の実家に里帰りだったのでフライトはお休み。 今日は天気も風も良さそうで今年最後のチャンスかもしれない。
朝7時、エリアには霜が降りて超寒い! 吹き流しのポールが凍って手がひっついてしまう。 防寒対策で灰式カイロとハクキンカイロに火をつけて、ミトン手袋にホッカイロを入れ、親指ウォーマーにもホッカイロを入れる。 絶好の風の中、8時に燃料13Lでテイクオフ。 テイクオフ直後から結構揺れる。 気流が不安定なため、そのまま高度200mまで上昇し、少し揺れが収まったところで手袋、アクセルを装着する。 地表で2度だった気温もこの高度だと5度と少しだけ温かい。 今日の空気は凛と凍るような冷たさの中、まるで水蒸気のカケラもないかのごとく澄んでおり景色が手に届くように見える。 剣山の真白な頂きが手前の山からわずかに顔を出している。 高度を1000m以上に上げるとドンア風景が待っているのだろうか? もうこれは上昇を続けるしかない。

前回、不調だったエンジンも今日は何故か問題ない。 温度センサーに熱伝導性シリコングリスを押し込んだせいか、前よりも気温が低いのにエンジン温度は160度を超えている。 やはり熱的にセンサーがエンジンと接触していなかったために表示温度が10〜20度ほど低かったようだ。 ポリーニはグイグイフラリーマンを押し上げる。 風は600mを越えたところで西風から東風と逆風となる。 更に1000mを越えると北北東の風に変わる。 ここからやっと気流も落ち着き安定飛行に入ってくれる。 この高度だと剣山系と矢筈山系が高越山を越えて一つにつながってまるで日本アルプスのように聳え立つ。 気温は氷点下と非常に厳しいが美しい風景を見ていたくて降下する気がしない。 更に上昇しながらカメラバッグからカメラを取り出して撮影を始めることにする、が!? 「電池残量がありません」とのメッセージが出て撮影でいない。 仕方ないので寒い中、手袋を外して予備のバッテリと交換を行う。 ところが数枚撮影しただけで再び「電池残量がありません」のメッセージが出るではないか! これは寒すぎてバッテリーの電圧が落ちてしまったようだ。 これだけ美しい風景を記録できないのは辛い。 そこで予備バッテリーを、空飛ぶオコタ(灰式カイロを入れた袋)の中に入れて温める。 気が付けば高度1300m、気温は氷点下5度。 そろそろバッテリーも温まったところで、電池を入れ替え撮影に入る。 北は小豆島、その少し西には屋島や八栗山が見える。 吉野川はくっきりと西の端まで伸びている。剣山系は真っ白く勇ましい姿を見せ、大川原牧場の風力発電機は悠々と回っている。 地平近くの空さえ青く、そのまま目線を上げると美しいい紺碧へのグラデュエーションが続いている。 眉山は平たい丘のように潰れ、小松島湾を越えて蒲生田岬が姿を現す。 紀伊水道の向こうには遥か和歌山の地を眺めることが出来る。 寒い! でももっとこの景色を見ていたい。 そんな葛藤を覚えながら360度ターンを何回か繰り返しこの風景を堪能する。 
それでも、さすがに-5度の寒さで足も痛くなり始め、スロットルを戻してゆっくり降することにする。 降下を始めると次第に手前の山が高くなり残念ながら見晴らしが次第に悪くなっていく。 寝太さんは高度500m、西条大橋上空を飛んでいるとのこと。 フラリーマンも高度600mで柿原堰上空なので寝太さんが見えるはずだがなかなか見つけることができない。 よ〜〜く探すと、真正面にぽつんと小さくキャノピーが見えるではないか! しかし西条大橋の上空ではなく、ずっと向こうの潜水橋上空を飛んでいるようにみえる。 思ったよりもキャノピーは小さいのでずっと遠くにいるようにみえるようだ。 寝太さんと合流して着陸に入る。 低空の風が不安定でランディングは難しい。 エリアのど真ん中を狙ったが、かなりショートとなってしまう。 残念!!
午後は副長も合流しシェフ、副長と見事に飛んで行く。 風が北から少し東に変わり少し嫌な雰囲気だ。 フラリーマンは立ち上げ直後、エンジンを回すと右に振られて次は左に振られる!? ロールが大きいのでテイクオフを中止する。 立ち上げで傾いたかと思ったが、TOを見ていた寝太さんの話によると、立ち上げは真っ直ぐで綺麗だったが、エンジンを回し始める直前に東の風になりキャノピーが左に傾きロールが入ったとのこと。 キャノピーを立ち上げてエンジンを回す直前のわずかにテンションの抜けた時に風向きが変わったようだ。 それにしてもフラリーマンもまだまだだ。(^_^;
燃料は8L。思いポリーニを背負ったままキャノピーを整えて再度テイクオフ! 今度はテンションが抜けないように気をつけてうまく舞い上がる! (^o^)/  先に飛んだ副長を追いかけて雪山をバックに写真撮影。 次はあと空飛んだモンモンさんを追いかけて撮影。 高度500m付近は大気も安定して気持ちがいい。 ただ、朝と違い、曇っている上に霞がかかってしまい眺め配置一つだ。 気が付けば副長が鴨島の南の山沿いに東に向かって飛んでいる。 あまり飛ばないところなので副長を追いかけて一緒に飛ぶことにする。

無線からはモンモンさんの着陸に対して寝太さんが風向きの指示をしている。どうもエリアは無風のようだ。 副長もフライトを満喫したようで、一緒にエリアに向かう。 高度数十メートルという低い高度でも西向きに時速45kmほど速度が出ているので結構東の風が吹いている。 ところが、エリアの吹き流しは殆ど真下に垂れている・・・ 風がない。 副長と風待ちで10分ほどエリア周辺を飛ぶが全く風が吹く様子もない。 そこでフラリーマンは無風の中、着陸に入ることにする。 南と北西の吹き流しは真下で無風。 北東の吹き流しだけが僅かに東にシッポを上げている。 ところが高度2〜30m以上では、東の風が吹いている! 高度50mほどで東からエリアにアプローチするがフォローのため速度がメチャ速いので怖い。 ところが吹き流しの指示通りで、地面に近づくと速度も落ち始めてくれる。 地面ギリギリまでブレーク操作を我慢して、最後に大きくブレーク操作を行うと綺麗にフレアーが効いて難なく着陸する。 よかったぁ〜〜!! 副長も美し過ぎるショックなしのランディングを見せてくれる。 やるなぁ!!
(今日のフライト)
・08:01〜09:30 飛行時間01:29
・15:40〜16:27 飛行時間00:47
・本日フライト時間 02:16
トータル646回 570時間55分