ヴァイパー2とリフト

2週連続四国は大雪となりフライトどころではなかった。 やっと今日は飛べそうな日和だ。 5時45分にエリアに入ると寝太さんが既に吹き流しを立ち上げてくれている。 風は西南西2〜3mと最高のコンディションだ。 6時には主任も合流。 3人共久しぶりのテイクオフに緊張気味だ。 ところが寝太さんは軽々立ち上げて無事テイクオフ成功! フラリーマンも慣れてきたヴァイパー2で一発テイクオフ。 主任も綺麗に立ち上げて無事舞い上がる。
エリア上空をターンしながら高度200mまで上昇し、いつもの点検に入る。 レスキューパラの蓋OK、カメラバックOK、ライザーのよじれ・絡みOK、アクセルラインの取付OK、無線機OK。 ふと気がつけば他の二人が見えない。 よく見れば西に向いて吉野川遊園地跡付近、高度500mを飛んでいる。 大分出遅れてしまった。 上昇しながらアクセルを踏んで二人を追いかける。 二人のバックにはアルプスのように雪化粧をした剣山系が目に眩しい。 新しく購入したソニーのRX10でこの風景を撮影してみる。 撮影のためにほんの数分ミトンから指を出しただけで指が痛い。 なんと気温は氷点下2度だ。 これはたまらない! 直ぐにミニアンカ(空飛ぶオコタ)に指を突っ込んで冷えた指を復活させる。

阿波麻植大橋手前で二人に追いついたものの、主任から「指の感覚がなくなってしまったので帰ります!」と連絡が入る。 聞いてみると、カイロを手袋に入れると、アクセルがちゃんと操作できるかどうか心配なので入れていないらしい。 カイロ無しでこの気温の中ここまで飛んだ主任はすごい!! 帰りは追い風に乗ってあっという間にエリアに到着。 これでは少々寂しいのでシェフを空から起こしに行くことにする。 シェフの車にはまだユニットは載っていない。 家の上を飛びまくったがシェフは出てきてくれない。 諦めてエリアに戻るとまだ主任が飛んでいるではないか!? 手は大丈夫なのか?? 「高度を下げたら、寒さがマシになったのでフライトの練習します。」とのこと。 偉いではないか!! 寝太さんとフラリーマンがロールの手本を見せて主任の練習のお手伝いをする。 主任、早くうまくなってちょうだいね♪

夕方、5時前に風も弱まったのでテイクオフの準備に入る。 次はまだ一度も飛んでいない新品のリフトで飛ぶことにする。 さすが新品!! パリパリで気持ちがいい。 軽くクロスで立ち上げてみると風の強弱に関係なくまるで「ヘリウム風船」のように頭上に浮いている。 非常に不思議な機体だ。
準備ができた頃には風は非常に弱くなりほとんど無風に近い。 フロントでダッシュすると綺麗に立ち上がるリフト。 しかし、エンジンがもたついて回転が上がらない。 その間、ダッシュが弱まりラインのテンションが無くなったがリフトは頭上で止まってくれている。 やっとエンジンの回転が上がりなんとか無事にテイクオフ。 テクオフ速度かなり速い。 リフトで最初に感じるのは反転トルクだ。 反転トルクに弱いようで、キャノピーが左に旋回しようとする。 次にブレークの重さだ。 スラスト3より重いかもしれない。 シンフォニークラスかも!?
ブレークから手を離してアクセスラインを取り付けようとするが、その位置が高すぎてラインが届かないではないか。 仕方がないのでアクセルの取付を諦めてブレークを持とうとすると・・・ がび〜〜〜ん!! エンジンスロットルを持っている左手がブレークに届かない!! 体を斜めに傾けてなんとかブレークを捕まえることに成功する。 危ない・・・  
その後、アクセルターン、スパイラルなど機体の調子を見て着陸に入る。 しかし!! なんと軽くブレークを当てただけでフレアーが効いて2m近く舞い上がってしまうではないか!? これはいかん!! 慌ててブレークの引きを止めるも時既に遅し。 高度2m付近から真下に落ちるように着陸する。 無事立てたものの、次回は気を付けなければいけないなぁ〜〜。
(今日のフライト)
・07:47〜08:59 飛行時間01:12
・17:15〜17:30 飛行時間00:15
・本日フライト時間 01:27
トータル657回 580時間34分