久しぶりのヴァイパー2

いつものようにエリアに6時に入ると寝太さんがすでに準備万端で構えている。 しかし、風が強く飛ぶのを躊躇しているらしい。 確かに吹き流しはしっぽを振っているが、飛べない風ではない。 寝太さん、メインユニットのリコイルが壊れて今日はサブのカンゴックのユニットなので、慎重になっているようだ。

フラリーマンはここで久しぶりにヴァイパー2を取り出す。 風がある日はヴァイパー2も立ち上がってくれるだろう。 ヘルメットにはYIを取り付ける。 ここで主任が到着。 今日の風はクロスがちょうど良さそうだ。 2〜3度軽く立ち上げて最後にぐいっと持ち上げる。 綺麗に頭上まで上がってきたのを確認し、くるりと前を向いて・・・ え〜〜!? ヘルメットのYIが微妙にラインに絡む!! やばい!っと思ったが直ぐに外れてくれたのでエンジンON。 数歩で地面から足が離れ、気持よくヴァイパーは上昇する。 よかったぁ〜〜! 

今日、寝太さんは完全に見学を決め込んでいるようでキャノピーを広げる様子もない。 主任はまだまだ準備に時間がかかりそうなので今日は一人飛びとなりそうだ。 一人だとエリアを離れるのはリスクが大きいため高度をあげよう! 大川原で懲りたので今日は寒さ対策にちゃんとツナギを着ている♪ 今日のフラリーマンはTシャツとは違う! 上昇中、気流のせいではなくヴァイパーは急流の変化に敏感なようでよく揺れる。 確かにブレーク操作も敏感だ。 全くリフトとは違う乗り物のようだ。

高度1200mでふと前を見ると小さな雲が浮かんでいる。 久しぶりにビデオカメラを構えて雲に突入する♪ 全く揺れもなくあっという間にホワイトアウトだ。 少しヒンヤリしたあと、雲の切れ間に空が見え始める。 こんな雲だったら主任を誘っても大丈夫かな?

今日は霞が深い。高度を上げると次第に風景が白く霞んでくる。 霞の上に出なければ何も見えない感じだ。 途中、ヘルメットのシャオミのYIを取り外して自撮り棒に取り付け直す。 手が滑れば落下してしまい、吉野川の藻屑と消えてしまうので緊張する。 早く注文した二台目のYIが来ないものか?

今回初導入のリモコン付きの自撮り棒は非常に使いやすい。 タブレットPCとYIを接続しているのでモニターもできる。 撮影してみて気が付いたのだが、自撮り棒が画面に入らないようにカメラの角度を調整すると、正面と頭の上からの撮影が苦しいのだ。 棒が画面に入っても、いいアングルにした方が絵的にいはいい。 今後、自撮り棒の映り込みは無視しよう♪


気がつけば高度は2200m。 さすがにツナギを着ていても寒い。 よくもまぁ、前回Tシャツで飛んだものだ。 そろそろ今日のフライトは終了だ。 エンジンを止めての降下は静かで気持ちがいい。 ヴァイパーの降下速度は2m/s前後か? 降りるだけでも30分ほどかかる。 ゆっくり降下しながら静かな霞の中の風景を楽しむ。 高度500m付近、一発でポリーニは再始動してくれる。 ランディングはトリムを半分伸ばした状態でブレークを効かせない気をつけて速度を確保する。 高度1m付近をブレーク操作でキープして最後にフレア。 キャノピーはリフトとは異なり頭上で止まってくれている。 ここでエンジンを回せばタッチ&ゴーだ。 キャノピーを立ち上げたまま、車まで移動して今日のフライトは終了だ。
(今日のフライト)
・06:46〜08:32 飛行時間01:46
・本日フライト時間 01:46
トータル710回 648時間53分