九州ツーリング十二日目 雲仙温泉〜長崎〜佐賀関〜三崎

ガスが残る雲仙温泉をあとにして原城跡経由で長崎に向かう。 原城は有名な島原の乱のあった場所だ。 遠回りにはなるがぜひ立ち寄りたかった場所の一つだ。 幕府によって石垣も崩され、土を盛って完全に跡形もないようにされていたそうだが、多くの方のご努力で発掘、、復元されたそうだ。 ここには天草四郎の墓もあり、400年近い昔を思うと何か胸に熱いものが込み上げてくる。 

長崎には海岸線を走ることにする。 交通量も少なく軽快に走っていたが、愛野で誤って57号に入ってしまい、交通渋滞に巻き込まれる。 そこで抜け道を走って251号に戻り長崎に入る。
長崎観光の最初はグラバー邸だ。 ここで坂本龍馬岩崎弥太郎が商談を行っていたのかと思うと胸が高鳴る。 本当にきれいな場所で感動だ。 

オランダ坂はどうってことのない石畳の道でがっかり。 中華街では長崎ちゃんぽん発祥のお店で上チャンポンを頂くがまあまあってところだ。 眼鏡橋もどこにでもありそうな小さな橋だった。


長崎はもういいかな。 ここで天気予報を確認すると明日から10日間も連続で雨模様らしい。 平戸や関門トンネルはあきらめて帰るか。

調べてみると、小倉に向かって東急フェリー経由は時間的に間に合わない。 行きで使った佐賀関〜三崎の国道フェリーは最終の10時には間に合いそうだ。 時間は3時過ぎ。300km余りを6時間半で走り抜くことにする。 

長崎から諫早は車が多く時間が稼げない。 大村からは山道に入り平谷温泉経由で鹿島に出る。 この道は交通量が少なく快調に時間を稼ぐ。 佐賀市内は通らず柳川に抜け山鹿に。 山鹿では日も暮れて少し肌寒い。 ナビの到着予定時刻は9時30分だ。 ところが菊池で道を間違えてバイパスを逃し15分ほどロスする。 あと余裕は5分もない。といっても最終フェリーに乗らなければならない訳ではないので焦る気持ちは全くない。 まぁ、運転に集中するためのゲーム感覚みたいなものだろう。
熊本に入り57号線経由で阿蘇に向かう予定だったが全面通行止めで迂回路に回る。 ここで更に5分ロスをする。 阿蘇から竹田へは足の速い車に引っ張ってもらって時間を稼ぐ。
しかしここで大問題に遭遇する。 朝地から57号線が無料の自動車専用道路になっていたのだ。 夜ということもあり間違えて侵入してしまう。 車は殆ど走っていないので前の車について行くことにする。 信号もないほぼ高速道路仕様の道をエイプが車の流れに乗って駆け抜ける。 あっという間に犬飼を過ぎフェリー乗り場まであと35kmとなった。 到着予定時刻は9時35分だ。

更に5分時間を稼ぎ佐賀関到着は9時30分。 無事最終フェリーに乗船する。 フェリーの売店も閉まっていたので自動販売機のカップ麺を食べて一休みだ。 三崎到着11時15分。 コンビニでビールとアテを買って展望台で野宿だ。

今日の走行距離 422km