エンジンクラッシュ!

エリアに帰ってからまずはキャブレターの分解掃除を行った。しかしゴミは詰まっておらずまったく問題がない。 キャブレターを組み上げてエンジンを始動しようとしたがガソリンが上がってきているのにまったくエンジンがかからない。 プラグを見てもガソリンを被っている様子もない? 何度かリコイルを引っ張った後、閉めたチョークを開いたら無事エンジンが始動した。
しかし、少し回転を下げるとエンジンがアイドリングにならずに止まってしまう。 2〜3度この調子で「始動→ストップ」となった後、急にエンジンの圧縮がなくなり、リコイルが馬鹿みたいに軽くなってしまった。 これは大変だ!! ピストンリングが壊れてしまったようだ。

あわててヘッドを開くことにした。 しかしヘッドを開けてびっくり! ピストンヘッドもシリンダーヘッドもボコボコだ! ピストンリングが割れてシリンダー内で大暴れしたことが分かる。(左の2枚の写真)

翌日、ピストンとシリンダーを外してみて意外なことが分かった。 なんとピストンリングが健在なのだ!? これには参った。(右の2枚の写真) ピストンリング以外に何がどうなればこんな状態になるのだろうか!? 詳しくピストンとシリンダーを調べてみるとピストンの側面にある縦傷の中に磁石に引っ付く「鋼」の欠片が挟まっていた。 エンジン内部で「鋼」というとピストンリング以外ではベアリング関連だろうか? 電話でシェフに相談したら「コンロッドにガタがあるかどうか確認するように。」との指示を受けた。 指示に従ってコンロッドを調べてみるとやはり大きなガタがある。 シェフの予想通りどうもビッグエンドのニードルベアリングが壊れたようだ。
また、ピストンヘッド、シリンダーヘッドの傷をよく観察したところ、傷の中にカーボンが結構付着している。 かなり以前からこの状態でエンジンを動かしていたようだ。 12月頃、私のエンジンの音を聞いてシェフが「フラリーマンのエンジンの音がおかしいなぁ。そろそろクランク周りがいかれそうやな。」と話していたが、やはりそのときに既に壊れ始めていたのかもしれない。 そのときにシェフにお願いしてオーバーホールしておけば今回のような完全クラッシュには至らなかっただろう。(;_;) この木曜日にエンジンをシェフに預けよう。