パンクときく屋のチャンポン

釘の刺さったタイヤをかばいながら四国カルストを後にする。 宇和島に抜ける側の下りはきれいに整備された広い2車線の林道で快適だ。 タイヤの方は大きな問題はなくそのまま走ることが出来る。 途中いくつかガソリンスタンドを覗いたが、日曜日という事で人がいない。 宇和島に入る手前で開いているガソリンスタンドを見つけたがおばさん一人で店番をしており、パンク修理は出来ないという。 ここで少し空気を追加して宇和島まで走ることにする。 しかしこの空気を追加したのが裏目に出てしまった。 釘が動いて空気がどんどん抜けていく・・・。(T_T) 宇和島に入る直前の下りではカーブで後輪が流れて怖い怖い!!
なんとか「きくや」まで到着。 ここでチャンポンを食べてからスタンドを探そう! という事できくやに入る。 ここは、嫁の実家の近くなので、帰省した際には必ず食べにくるお店だ。 有名店なので、相変わらずの行列で30分待ってやっと席に座ることが出来た。 ここから待つこと10分。 やっとチャンポンだ!! 朝飯を食っていなかったためこれがうまいうまい! いつも食っているチャンポンが違うものみたいにうまい! 今回の旅行は食いものは大成功かな!?

と下界の暑さとチャンポンの暑さで汗だくになりながらバイクに戻るとなんと後輪がペッタンコではないか!! (T_T) こりゃ10mも走れそうにない。 そこでカントクがこの周辺をサーチして、「ホンダ・ヤマハ」の看板を50mほど南に見つけてくれる。 取りあえずそこまでバイクを押して行ったがシャッターが下りて完全にお休みだ。 しかし手押しの空気入れがある。 ここでカントクとフラリーマンが頭を巡らせて今手元にある物でパンク修理に入ることにする。 
まず釘を抜いてみる。 するとびっくり! 長さ5〜6cmはあるコンクリート釘が出てきた。 こんな大きなものが思いっきり根っこまで刺さっていたようだ。 次に穴を埋めるゴムを自転車屋の周りを探すがチューブの欠片もない。 するとカントクが荷物を括っている平ゴムを切って穴埋め用のゴムとして提供してくれた。 これを瞬間接着剤をたっぷり塗った穴に二つに折り曲げて六角レンチで突っ込み、さらに隙間を瞬間接着剤で埋める。 3分ほど接着剤が固まるのを待って空気を入れて仮の修理は完了♪ さすが、現場慣れしているカントクと山屋さんのフラリーマンだ。 あるものでなんとかしてしまう能力はサバイバルに通じるものがある。