高度2600m気温14度

朝、5時半位エリア到着。 先週末にレスキューパラと救命胴衣を取り付け、ハーネスをハヌルTOP80のものと交換した。 今のものは椅子の角度が前に上がりすぎて非常に座り心地が悪い。 また左右のアームが鉄管で補強されているためかなり重いのだ。 ハヌルTOP80のハーネスは慣れもあるが座り心地がよくてアームもアルミ管で補強しているため軽くて丈夫だ。
ポリーニにレスキューパラと救命胴衣のフル装備。 燃料は8.5L。 完全無風。 タイベック、パラシュートクロス共に吹流しは全く風に反応していない。 蚊取り線香の煙だけがゆっくり南南西から北北東に流れている。 これで飛べればいつでも飛べる。
まずは寝太さん。 キャノピーを6分まで上げたところでエンジンの回転を上げて綺麗に立ち上げ飛んで行く。 うまい! 非常に美しいテイクオフだ。 しかしテイクオフ直後「バチン!」と異音が聞こえる。 またリコイルの紐が伸びてペラに当たったようだ。
フラリーマンも立ち上げ半分でエンジンの回転を上げるが、フロートキャブの影響で立ち上がりがもたつく。 立ち上げ7〜8分目でやっとエンジンの回転が上がり始めて勢い良く走る。 1ピッチ目を走り抜け、2ピッチ目で無事テイクオフ♪ いや〜!無風でもなんとかなるものだ。 まだまだいけるぞ、フラリーマン
寝太さんは、やはりまたリコイルが伸びてしまいペラに当たったようで長距離は恐いのでエリア周辺を飛ぶそうだ。 フラリーマンもまだエンジンが焼き付きが気になり一人で飛ぶのが恐い。 そのまま上を目指すことにする。 エンジンは8000rpmで固定。 そのまま、上昇を続ける。 今日の上昇速度は0.8m/sと少し浮きが悪い。 急ぐこともないし、エンジン慣らし中なのでので景色を楽しみながらゆっくり上昇する。
高度1200mで最初の雲の層を抜ける。 ここから見ると剣山が海に浮かぶ島のように見える。 地上は薄雲に沈む海底都市のようだ。 気温は20度を切って快適だ。 この高度になると上昇速度が0.6m/sと更に遅くなる。 空気が薄くなった影響だろう。
ここで寝太さんから、リコイルがペラに巻きついたと連絡が入る。 高度も十分あり、無事エリアに着陸したようだ。 ただ全く風が吹いておらずメチャ速かったとのことだ。


高度2000mまで上がると、角度のせいで薄雲の下が前よりもはっきり見えるようになる。 鳴門大橋、瀬戸内海、中国山地、和歌山も見える。 西の方は雲が湧いており視界は悪い。 気温も15度と非常に寒くなり更に上昇速度も0.3〜4m/sと落ちてくる。 ここまで上昇速度が落ちるとなかなか高度を稼げない。 ここでフルスロットルにするとエンジンは8700rpmまで回転を上げて、1.2m/s以上で上昇を始める。 すごいぞポリーニ!! それでも焼け付きが恐くて直ぐに8000rpmまで落とす弱気なフラリーマン。 (^_^; 座面温度計が欲しい!
寒上になかなか上昇しないため、心が折れそうなフラリーマンだが、なんとか2500mまで達したところでこの眺めを写真とビデオで記録する。 ふと気が付けば高度は2600m、気温は14度。 今日はこれぐらいでかんべんしてやろうか!と独り言。 エンジンアイドリングで降下する。


ポリーニCDIとフロートキャブのお陰でアイドリングが非常に安定している。 1200rpmでも不安はない。 TOP80だと3000rpmでも不安なのに雲泥の差だ。 降下速度は1.6〜1.7m/s。 空気が薄いおかげで速度は40km/hほど出ている。 L/Dを計算すると6.5ぐらいで悪くはない。 ポリーニのアイドリングは静かで快適だ。 風切り音が気持ちいい。 高度1500mまで下がると寒さも幾分和らいでくれる。 無線で寝太さんからエリアはほぼ無風だが、微風がクルクル回っているような状況と報告が入る。 上空は弱い北東の風なのでその方向に向かって侵入することにする。
上空もほぼ無風のため距離が伸びる。 ターンを入れるが上手く修正しきれない。 エンジンを回してエリア上空を通り越して再度チャレンジだ。 今度はうまく侵入することに成功! 地上近くまで一切ブレークを当てずに侵入するが恐いぐらい速い!! 地面効果でわずかに降下速度が落ちたところを見計らってブレークを引き始め、綺麗にフレアーを効かせて難なく無事着陸する。 スラストⅢだと無風のランディングに不安はない。
(今日のフライト)
・07:09〜08:47 飛行時間01:38
・本日フライト時間 01:38
トータル610回 525時間15分