久しぶりの大川原牧場とシェフの撃沈!?

今日も5時半にエリアに入る。 メールによると久しぶりに副長が出勤するそうだ。 夜露がすごいので今日は露払いから始めることにする。 鉄パイプをロープにくくりつけてキャノピーを広げる場所を車で何度も走り回る。 これでかなり夜露は地面に落ちてくれる。 キャノピーを広げようとしたところで副長のお出ましだ。 なんとこんなに早くシェフまでやって来るではないか!
始めにフラリーマンがテイクオフ! キャノピーはスラスト3。 やはりヴァイパー2は難しいので逃げてしまった・・・ m(_*_)m  高度200m以上上昇してから昨日うまく撮れていなかった館長さん宅を再撮影する。 その間に副長はいつもの様にチャチャッと軽々飛んでくる。 さすがじゃ! シェフも多少遅れて一発テイクオフ。 今日の目的地は大川原牧場の風力発電所だ。 なかなか上昇しない副長は一生懸命エリア上空を旋回しながら登っている。 シェフは何を思ったか大好きな東に向かって飛んでいる。 「しぇ〜〜〜ふ!! そっちとちゃうちゃう! みんなまだエリアの真上でっせ!」と声をかけて戻ってもらうことにする。
高度600mまで上がると結構寒い。 シェフは高度300mで「寒いわぁ〜〜〜!!! さむぅ〜〜!!」と無線で騒いでウルサイ!! (^_^; 副長と高度1000mを超えた辺りでエリア上空を離れて目的地、大川原牧場に向かうことにする。 南の風が強く前には20km/hぐらいしかスピードが出ない。 スピードが出ないと目的地到着に時間がかかるので、なかなか上昇しない副長にとっては持って来いだ。 向麻山を越えて倉目の山を超えると鮎喰川が見える。 大きく蛇行した鮎喰川を見て副長が「あれでよく川が反乱しないものですね〜」と治水のプロらしいい話をする。 確かに上から見るとクネクネと蛇行した川筋が不思議な感じだ。


副「森林公園は何処ですか?」
フ「そこそこ! 左下の山の上というか、盆地みたいな所だよ」
副「あ〜〜! あった、あった! えらい下の方ですね。」
フ「そりゃ、1500m以上も上がっとるけんね〜。」
副「ところでこの高度で大丈夫ですか? 結構、風車が回ってますが??」
フ「山よりも600mも高いけん、大丈夫よ!」
副「え〜〜! あの山って1000mなんですか?」
フ「旭丸が1000mやけん、間違いないよ!」
というような会話をしながら目的地に向かう。  今日は本当に上空の風が強く山肌には近づけそうにない。 そこで、大きくUターンをして副長から離れて望遠レンズで風車と副長を撮影する。 望遠レンズで距離感をなくして風車の近くまで行ったように見せかける必殺技だ。 (^_^;
大川原牧場近くでは既に高度は2000mを超えている。ここから中津峰から始まる稜線をたどると、風車の立ち並ぶ大川原牧場から旭丸に続く。更にこの稜線は、雲速、高城、天神、一ノ森、と伸びて徳島の屋根、剣山までたどり着く。 剣山を中心とした徳島の背骨が手に取るように見ることができるのはモーパラの醍醐味だろう。  霞は薄くはなっているが完全には消えていないのが残念だが、この景色を一度見るとモーパラはやめられない! (^o^)/
気が付けば東の風で大川原牧場から大きく西に流されている。 非常に寒いのでこの辺でエリアに帰る事にする。 Uターンをして北に向くとなんと善入寺島まで流されているではないか!? 思ったより東の風が強い。 フラリーマンはここからエンジンアイドリングで東向きに偏流飛行しながら山を越えてエリアにむかう。 副長はもうちょっとで高度2000mなので2000m越えるまで上昇するそうだ。 名前はないが、実は神山と鴨島を分ける山は500m〜800mと結構高い。 この山の上で少々揺れを感じたがあとは快適なフライトで山越え完了。 高度が数100m高い副長から見るともう既に吉野川上空まで辿り着いているように見えるそうだ。
アイドリングで中央橋を越えたところでまだ高度は700mとエリアまで余裕の高度だ。 そのままエリアを通り越して東から西にアプローチに入る。 高度はかなり高すぎるので左右に振って高度処理を行う。 しかし、高度100m以下の風が思ったよりも強く前に出てくれない。 明らかなショートとなってしまた。 着陸失敗だ! 仕方なく、エンジンを回してもう一度着陸態勢に入る。 二度めは地上近くの風がわかっていたので楽勝で着陸だ♪
夕方四時過ぎに風も安定してきたので夕凪フライトに入る。 燃料は5L追加して8L。 これでガソリン缶は空になってしまった。 2日で燃料を20Lも使ったしまった・・・ (^_^; まずはフラリーマン、次にシェフとテイクオフ。 そのまま風に逆らって東に向かう。 主任を襲おう!と思ったが既に五時を過ぎているので家に帰ってしまって職場にはいないだろう。 目的もなく河原を東に向かっていると、ふと国府にあるタロの実家の写真を撮ろうかと思いついた。 第十堰から南に進路を向けて高度600mで国府に向かう。 夕日が眉山を差してオレンジ色に染まっている。 眉山越しに小松島湾が見える。 眉山と白鷺橋、吉野川大橋、吉野川橋を入れて写真撮影♪ このアングルはなかなかないだろう! 写真を撮りながら工事中の環状線に沿って鮎喰川に向かう。


国分寺が目に入ってきた! タロの実家が近い。 地形を確認して道を確認。 ここだ!! 高度はあまり下げずに周りの風景を入れて撮影する。 この方が臨場感がある。 あまり高度を下げると電信柱から撮影したような写真になるからだ。
撮影も終わって日も暮れてきたのでさあ帰ろうとUターンをしたらシェフの姿が見えない。 無線で確認すると環状線の終点辺りを低空で飛んでいるとか? おお! 地面に這いつくばるように飛んでいるシェフを発見!! 友人宅上空を飛んでいるそうだ。 高度500mのフラリーマンもスパイラルで高度処理を行い高度を100mまで下げてシェフと一緒にフライトする。 下ではこちらにタオルを振ってくれている。 五分ほどその周りを飛びまくってそろそろ帰ろうということで、上昇しながら進路を北の吉野川に向ける。 ところが突然シェフから「エンジンが止まったぁ〜!」 わぉ〜〜!! 高度100mもないではないか!? この高度でまずは着陸地点を観察して距離の伸びるフォローで目標地点まで足を伸す。 ここから電線を避けるために飯尾川上空側からアプローチに入り、着陸地点直前で約120度ほどのターンを入れて風に対してアゲインストに向かい無事不時着。 さすがです! この高度では、ほとんど余裕もないはずなのにベストと思える不時着を見せて頂いた。 やはり日頃の鍛錬のなせる技! いいものを見せて頂いた。

回収を前提に不時着地点上空を何度も飛んで地形と場所を頭に入れる。 シェフからは「さっきの友人に送ってもらうから大丈夫! 日も暮れるし先に帰ってください。」と温かいお言葉。 とは言え、回収前提でエリアに向かう。 追い風に乗った上、安定した夕凪の中をアクセルトリム全開で夕日に向かってカッ飛ぶ! 時速70km近くで低空を飛ぶと速い速い!! 堤防を走る車と肩を並べて飛ぶことができる。 あっという間にエリアに到着。 自分の機材とシェフの機材を片付けて、吹き流しや低ブルン片付けを終わって、シェフを向かえに行こうとしたところでエリアに車が入ってきた!? なんとシェフがもう帰ってきた。 コレもさすがです!

(今日のフライト)
・06:48〜08:28 飛行時間01:40
・16:50〜17:55 飛行時間01:05
・本日フライト時間 02:45
トータル625回 547時間05分