西の風が強い! あれが城王山??

6時40分エリア到着。 北東の吹き流しのポールを修理してからテイクオフの準備に入る。 副長はガバァっと立ち上げたがキャノピーが傾く。 しかしここからがすごい! 普通、キャノピーに引っ張られて人のほうが左右にふらつくのだが、逆にキャノピーが左右に揺れて副長は真っ直ぐ走る! そのままキャノピーを手懐けて何もなかったのように飛んで行く!? この物理の法則を無視したような副長のパワーにびっくりしたのか、今日初めてのカンゴックユニットに戸惑ったのか、名手寝太さんはキャノピーの右側が綺麗に膨らまず、左側だけが上がってしまい失敗。 フラリーマンも、立ち上げ直後、キャノピーが1/2ほど上がったところで左肘に痛みを覚え力が抜けてしまいバランスが崩れ、キャノピーが傾いたうえに足が止まりキャノピーは空中で無重力状態となって浮いている。 ライザーのテンションがないため、キャノピーの状況がわからずエンジンを回すかどうか躊躇しているうちに更にライザーのテンションが抜けてしまう。 軽くエンジンを回して前に出てテンションを取り戻すと、キャノピーは南西から西に向きに方向が変わってしまっている。 風に対する角度には問題がないと判断して、ここでやっとエンジン全開。 大きなロールも入らずに何とか舞い上がることができた。 地表では気温5度だったか、高度150mを越えると10度まで上がり温かい。 地表よりも気流も安定してくれるが、時速10km前後と前に出ない。 更に高度を上げると高度800mで時速5kmでバックし始めたうえ気流も不安定だ。 しかも雨まで降ってくるではないか!! あかん・・・ 今日はどこにも行けそにない。 仕方がなので気流の安定している2〜300mまでスパイラルで降下する。
その間、寝太さんが二度テイクオフにチャレンジするが左の翼端が綺麗に上がらず失敗。 果敢にも四度目のチャレンジを行い無事空に舞い上がる。 三機揃ったところで雨もやんでくれて、特に意味もなく風に逆らい進路を西に向けて飛び始める。 時速10km前後ととにかく前に出ない。 ゆっくり歩くような速度で柿原の堰、中央橋、善入寺島の高圧線を越えて行く。 阿波麻植大橋を越えたところで副長から「あの無知で恥ずかしいんですが、右側のあの山はなんという山ですか?」との質問。 当然フラリーマンは「すんません。 知りまへん!」と回答する。 (x_x)☆\(ーー; ビシ!!

(城王山)
徳島県の北部、阿波市の阿讃山脈に位置する山で、南側から眺めると三角錐の美しい山容の山で「阿波富士」とも呼ばれる。山頂の社・城王神社は鎌倉末期の武将・新田義貞で有名な新田一族ま祀られ、「お城(じょう)さん」と呼ばれ親しまれる。山頂にある新田池には龍神伝説があり、どんな日照りにも枯れることはないとされ、新田池の水をくみ出し池を空にするとたちまち慈雨が降ってきて、田畑を潤したといわれる。

瀬詰大橋手前で既に1時間20分が経過する。 フラリーマンの固形燃料カイロの燃料も燃え尽る。 副長も十分飛んだので満足だそうで、ここでエリアに戻ることにする。 前を飛ぶ副長のUターンの様子を撮影し、そのまま副長を追いかける。 副長はUターン後、何故か北側に進路を取り讃岐山脈の裾野に向かっている。 「あれ?山の中腹におてらがあるね〜!」「多分、切幡寺だと思います。 十番札所かな?」 なぁるほど! こんな所に立派なお寺があるんだ。 一度、空から八十八ヶ所のお寺を回っても面白いかもしれない。 讃岐山脈側に寄り道をしても帰りは速い。 あっという間に柿原堰に到着。

(今日のフライト)
・07:49〜09:29 飛行時間01:40
・本日フライト時間 01:40
トータル641回 565時間08分