キャブレターの吊り上げ

天気の悪い日は機材整備のチャンスだ。 以前から不満のあったポリーニの吸気系の取付方法の改善だ。
なんとゴムのマニホにキャブレターからエアインテークマフラーまで全てがぶら下がっている。 おかげでこのゴムのマニホには常に下向きの荷重がかかってしまっている。 通常ゴムは伸びた状態の方が劣化が激しい。 そのためポリーニのマニホは伸ばされる方向に常にストレスがかかっている上半分にすぐにヒビが入り始める。 ガソリンなどの有機溶媒にさらされやすい事もそれを加速しているようだ。
ネットではガードからキャブレターを吊り上げている人もいるが、ガードの上半分を外して車載しているフラリーマンの場合、この方法は使えない。 金属のアングルを取り付けて固定する方法も考えたが、エンジンの振動がもろにフロートキャブに伝わってしまい、フロートレベルが心配だ。
そこで、マニホにかかるストレスを紐で持ち上げることで相殺する事にした。 ポリーニCDI取付金具からフレームの上部までパラシュートラインをくくりつけて、そのパラシュートラインでキャブレターを持ち上げるのだ。 都合のい事に、キャブレターの下部にはラインを引っ掛けるのにちょうどいい出っ張りもある。 ラインが振動で擦り切れないように、金属と接触する部分はシリコンチューブでガードしている。 詳しくは写真を見て欲しい。 これでマニホの劣化は抑えることが出来るだろう。