しまなみ往復フライト

昨夜飲み過ぎのうえ睡眠不足。 テン場からエリアに到着したのが7時過ぎだったが、椅子の上でダウン。 (x_x)☆\(ーー; ビシ!!
ユニット等の機材をやっと9時半に下ろすフラリーマン。 モンンモンさん、シェフ、K腹さんも到着しているがなかなか飛ぼうとはしない。 だいぶ回復してきたフラリーマンが先陣を取ることにする。 しまなみ往復を視野に入れて燃料はほぼ満タンの14L。 これで4時間以上は飛ぶことができる。 風がなければ1000m以上の高度なら平均40km/h。3時間もあれば往復可能だろう。

風は昨日よりは弱いがフロントでは十分! 昨日に続いてヴァイパー2でテイクオフ。 重い機材に負けることなくポリーニは軽々とフラリーマンを舞い上げる。 織田が浜の南端までで200mほど高度を稼ぐ。 続いてスケさんがテイクオフ。 早速上昇しながら来島海峡へ向かうことにする。 来島海峡大橋は3つの橋の連橋で4kmもある。 瀬戸大橋で最も長い四国から与島までよりも更に1kmも長い。 十分高度を上げて海峡を渡りたい。 
高度800mで地上の水蒸気の壁を越えて空が水色から紺碧へと変わっていく。 ところが来島海峡大橋の上には低い雲が掛かり気流が不安定なように見える。 スケさんと相談して更に高度を上げて雲の上に出ることにする。 雲の上に出ると海峡大橋や大島が見えないのではないかと心配だったが、不安定な大気の中を飛ぶリスクを犯したくない。
フルスロットル手前の8800rpmで1.5m/s以上の上昇スピードで快調に高度を上げる。 橋の手前では既に高度は1400mに達し、雲の上に出ることに成功する。 雲は横から見た時には密度が高く感じたが、上に出てみると意外にまばらで地上の景色は悪くない。 大気も安定しており速度も50km/hほど出てくれており快適なフライトだ。 後ろを振り返ると水色の水蒸気の海の中から石鎚山系が東西に広がっている。 360度、どこを見ても言葉に出来ないほどの素晴らしさだ!! 新兵器の魚眼レンズとRX-10で写真を撮りまくる。 残念ながらゴールの尾道は水蒸気の海の底で見ることができない。

大島の上をしまなみ海道に添って飛ぶ。 大島の向こうに見えるのが伯方の塩伯方島だとスケさんが教えてくれる。 カントク、モンンモンさん、K腹さん達も無事テイクオフしたようでこちらに向かっているとのことだ。 高度1700mの風は冷たく、さすがにこの辺りで手袋を出すことにする。 大島を縦断したしまなみ海道は、伯方島から大三島をかすめるように走り生口島に入る。 大三島生口島に大きく翼を広げたような多々羅大橋が一際美しい。 アーチ橋の大三島橋も目を引く。

生口島まで来ると遥か霞の向こうにゴールの新尾道大橋が見えてくる。 よく見ると、雲の上に大山と思われる山が顔を出している。 ちょうど道半ばというところだろうか? カントク達も来島海峡を渡り大島を飛んでいるようだ。 先行している足の速いスケさんがここでUターンをして帰りの速度を確認している。 燃費が4L/hと良くないうえ、燃料満タンで11Lというハンディがあるため慎重な対応だ。 帰りは35km/h以上出ていると報告してくれる。 それだけノーマルで出てくれれば十分だろう。モンモンさんは大島付近で飛んでいたが、視界に誰もいないのでエリアに戻るとのことだ。

目の前の因島の横に本土が寄り添うように広がっている。 上空から見ると因島向島をパスして高根島経由でそのまま本土に向かうほうが遥かに近い。 しかし、各島の経済効果、海峡の長さなどいろいろな要因で今のルートになっているのだろう。 造船が盛んだと中学の時に習った因島を越えて向島に入る。 ここまでで約50分と快調なフライトだ。 スケさんは燃料切れを懸念して新尾道大橋に向かわずに尾道駅へのショートカットで本土に上陸するとのことだが、燃費が良くて14Lの燃料のフラリーマン新尾道大橋を越えることにする。

10分ほどでスケさんが尾道上陸! さすがじゃ!! ここからUターンしてエリアに戻ると連絡が入る。 フラリーマンは更に10分ほど飛んで新尾道大橋についに到着する。 しまなみ海道完全制覇だぁ!! \(^o^)/  本土到着を伝えるとカントクから「おめでとう」の連絡がはいる。 また、スケさんから因島まで戻っていると聞いて合流を図るとのことだ。

フラリーマンは、尾道上空で2回ほどターンをしながらビデオと記念写真を撮影! ここから壁のように石鎚山系が綺麗に見えるのは感動的だ。 陸地のサーマルの関係か多少揺れがある。 あまり長居も何なのでそろそろエリアに戻る事にする。 しかし帰りは一人の上、30〜35km/hとちょっと辛いものがある。 最短距離で帰ろうかと思ったが、霞の向こうに今治が沈んでしまい、残念ながら方向が分からない。 取り合えずしまなみ海道沿いに飛ぶことにする。 高度1600mまで上がると時速30km/hはあまりにも遅く風景が変わってくれない。 それでも、帰りとは違う風景、眼下の島々と石鎚山系が目を楽しませてくれる。 

30分ほどで生口島まで戻ると来島海峡大橋が見えてくる♪ ここで方向を修正し、大三島を飛ばして伯方島へのショートカットを選び、大気も安定しているのでトリムアクセル全開の45km/hで飛ぶ。 高度が十分あることもあり、大三島のアーチ橋を右手に見ながらの海上フライトに不安はない。 伯方島に到着したところでスケさんとカントクは来島海峡大橋に差し掛かったとのことだ。 アクセルトリム全開+ショートカットのお陰で少し追いついたようだ。

大島で開かれているイベントを上空から見ながら更に進む。 次第に高度を下げながら来島海峡大橋の南側に進路を取り、少し斜めにショートカットすることにする。 前方にオレンジ色の機体を発見。 スケさんかと思ったが別の方のようだ。 スケさんは今治城上空800mで、エリアにアプローチ中だ。 しばらくするとスケさん無事エリアに到着。 カントクは何度かランディングを試みるも、電線、日本食研、携帯の電波塔などに阻まれてなかなかランディングできない様子。K腹さんに「もう、そのまま海に落ちたら!?」などとからかわれていたが、なんとか着陸したようだ。 (^_^;

フラリーマンも海岸線を高度を下げながらアプローチに入る。 日本食研の西側の道沿いに高度を下げながらアプローチ。 電線の上を蹴飛ばすように飛んでトイレの手間で左にターンを入れてそのまま一発でランディング成功! それにしてもランディングが難しいエリアだ。 着陸するとスケさんが駆け寄ってきてくれて感動を共感した二人の絆のような固い握手を交わす。 2時間半に渡るしまなみ往復フライトは大成功となった。
(今日のフライト)
・10:14〜12:44 飛行時間02:30
・本日フライト時間 02:30
トータル685回 615時間05分