エンジン腰上の分解整備

フラリーマンのエンジンの整備講座)

今回はエンジンの腰上、すなわちピストンとシリンダー部分の分解整備について解説する。 分解整備を行う前に、必ずデジカメを用意して各プロセスごとにこまめに写真を撮っておこう。 組み立てるときに写真を参考にしながら作業を行う事ができ、失敗が激減する。

まず、一般的な工具以外に1枚目の写真のような首の長いディープ・ソケットレンチが必要となる。 これはヘッドのボルトがかなり長いため、一般的なレンチではボルトがつっかえてしまい使えないためだ。

まず初めにプロペラと減速ギア部分を取り外す。最初の写真矢印の部分のナットを2つ取り外せば簡単に取る事ができる。

次にマフラーを取り外す。エンジンとの取り付け口にナットを2つ外してマフラーを固定している防震ゴムのボルトを外す。(2枚目の写真参照)このとき防震ゴムの端に付いている鉄製の円盤をプライヤーではさんで固定しボルトを外すこと。 これを怠ると、防震ゴムから鉄製の円盤が外れて壊れてしまう。

マフラーを外し終わったら、3枚目の写真の矢印部分のナットを2つ外してエンジンカバーを外す。